ナイルワークス、高校生にドローンによるスマート農業を実演(23.6.13)

デジタル農業の技術開発を手がける(株)ナイルワークス(東京・千代田区、小嶋康弘社長)は、5月22日、宮城県登米総合産業高等学校(以下、登米総合産業高校)のスマート農業に関する授業で、ドローンによる除草剤散布の実演を行なった。

農業を学ぶ高校生が、スマート農業を体験
宮城県登米市は環境保全米発祥の地であり、登米総合産業高校では、稲作農業に関わる仕事に関心を寄せる生徒も数多くいる。生徒は、「農業をやる人が少なくなってきているので、自分は農業をして、祖父の家の農業を継ぎたい」「母の実家では、色々な種類の野菜や水稲を栽培しいて、自分も農業の知識をつけたい」と夢を語る。そのため、登米総合産業高校では、教科書でも取り上げられつつあるスマート農業を学ぶ授業を企画。5月22日に農業科の2年生およそ30人が、田植え体験とドローンの実演を見学した。ナイルワークスは、この授業で、ドローンによる除草剤散布を実演した。

スマート農業に、ドローンは欠かせない
日本では、農業就業人口の減少や高齢化、世代交代に伴うノウハウの断絶など、様々な課題を抱えている。農業全体が抱える課題を解決するため、ナイルワークスでは自動飛行ドローンを開発・製造・販売し、農作業の省力化や高品質生産の一端を担い、これからの農業を支えていきたいと考えている。そこでナイルワークスは、次世代を担う高校生に、農作業の現状やドローンの特長を説明し、ドローンの飛行を見学してもらうことにより、農業の面白さを伝えることも大切な活動だと考えた。

スマートフォンのボタンを押すだけでドローンが自動で飛行し、除草剤を散布する様子を目の当たりにした生徒からは、「少ない人数でも、広い面積で農業ができるのはすごい!」「昔は、農作業の全部を手作業でやっていたそうですが、これからは、すべてスマート農機でやることができたら、面白そう!」という声があがった。

ナイルワークスは、新しい農業を拓く
当日、授業で実演したナイルワークスのスタッフは、「農作業に大変な労力がかかっていた時代から、自動飛行ドローンを活用することで、女性の私でも簡単に除草剤散布ができる時代になっています。未来を担う高校生が、最新の農業の取り組みに対して理解を深め、農業に夢や希望を持ってもらえたら嬉しい」と話した。同社は2015年に創業したベンチャー企業だからこそ、地域の農業を支える未来のリーダーとなる高校生に、自ら挑戦する楽しさを伝えたいという想いを持つ。そして、高校生との交流を機に、高校生の価値観や社会に求めるものを吸収し、製品・サービスの創造や改善にも挑戦していく。