ミサワホーム、AI画像解析の導入で住宅の劣化状況を瞬時に判定(23.6.14)
ミサワホーム(株)(東京・新宿区、作尾徹也社長)は、同社施工の戸建住宅で築10年目以降に実施する耐久性診断において、担当者が点検時に撮影した画像をもとにAIが対象部位の劣化状況を瞬時に判定する画像解析システム(※1)を開発した。2023年3月より一部地域で使用を開始し(※2)、同年6月14日(水)より順次、全国の耐久性診断に導入する。
ミサワホームは、「住まいを通じて生涯のおつきあい」というコーポレートスローガンに基づき、1966年に業界初の「住宅保証制度」を導入して以降、品質の向上と検証を重ね、業界最長レベルの保証制度を整備してきた。また、同制度の定期点検や耐久性診断により、住まいを長持ちさせて高い資産価値を保つため、同社オーナーに対して適切な住まい方やメンテナンスの提案を行なっている。今回、建物診断のさらなるサービス向上をはかるため、2万枚を超える画像の機械学習により、客観的かつ高水準な診断結果を提供するAI画像解析システムを開発した。
AI画像解析システムは、担当者が定期点検や耐久性診断に使用するiPhone・iPad専用アプリに追加した新機能。AIによる診断部位は、防水の状況によって構造体への影響が大きい、屋根、外壁、シーリングの3点が対象。3点の診断結果について、担当者の知識や経験に依存しない、より正確で客観的な情報を、その場でオーナーに説明することが可能。これにより、建物の資産価値を長く保つために必要な、適切な維持・管理の方法が明確になるなど、より安心で信頼度の高い耐久性診断が実施できるようになった。
※1:「建物構造物診断装置及びプログラム」として特許出願済(2022-127722)
※2:ミサワホーム株式会社による診断地域(東京都・神奈川県・埼玉県・群馬県・千葉県・茨城県・愛知県・岐阜県・三重県)
■保証制度・点検制度の概要
オーナーが末永く愛着をもって住み継げるよう、「長期初期保証」「保証延長」「再保証」の3つで、充実した保証制度を実現。耐久性診断と耐久工事等により、建物が存在する限り保証期間を延長することができる。
■新築住宅保証制度(2023年6月14日時点)
※3:保証制度および保証延長には、定期点検、耐久性診断等の条件がある
※4:耐震木造住宅「MJ Wood」の設備保証期間は2年間、設備サポートプランは専用住宅または併用住宅の住宅部分が対象