テレビ北海道、ラジオ局の番組送出などを遠隔監視。AIR-G’から業務を受託(24.12.2)

(株)テレビ北海道(北海道・札幌市、桑田一郎社長、以下TVh)は、(株)エフエム北海道(北海道・札幌市、近藤浩社長、以下AIR-G’)からマスター(主調整室)監視業務を受託し、12月1日から業務を開始した。

TVhは、番組やCMの送出などの監視業務を遠隔でできる、自社開発したシステム「バーチャルマスターオペレーター」(VMO)を使用し、番組送出などを遠隔で監視する。またAIR-G’は、夜間の監視業務を外部委託することで人手不足の解消や業務の効率化を進める。

VMOは2023年度日本民間放送連盟賞の技術部門で最優秀を受賞、2024年度「INTER BEE AWARD」で準グランプリを受賞しており、TVhでもマスター業務の効率化に活用している。放送局のマスター(主調整室)業務をはじめ、ビル・工場・インフラ整備などの管理業務をリモート運用できるシステムで、パソコン画面に各種監視ルームを忠実に再現し、実際の監視室にいるのと同様に監視・制御が可能。既存設備を改修せずに低コストかつ迅速に導入でき、監視制御サーバーを設置することで複数拠点を同時に統合監視できる。

ラジオ局のマスター室で監視している各種運行データをパソコンなどのモニターに表示(上記画像)し、遠隔地から監視業務を行うほか、緊急時にはリモートでシステムを操作・制御できる。

今回の業務受託は、VMOを他社に納入する初めての事例でもあり、TVhでは、VMOの機能向上に向けた開発を続け、放送業界の業務効率化に貢献していくとしている。