J:COM、経営方針説明会実施、27年度に売上高1兆円目指す(24.6.6)

JCOM(株)(東京・千代田区、岩木陽一社長)が、2024年度経営方針説明会を開催、23年度の振り返りと中期経営計画(2024-27)を発表した。

岩木陽一 J:COM社長

23年度の連結業績は、営業収益が前年度比7.7%増の8,923億円、営業利益は5.2%増の1,175億円、純利益は9.5%増の736億円だった。中期経営計画においては、27年度の売上高を1兆円超に、営業利益成長率を年平均5%の持続的な成長を目指すとしている。

また計画では、FTTH化推進の方針を掲げた。同社では、これまで主にHFC(光ファイバーと同軸ケーブルを併用した方式)でインターネットサービスを提供してきたが、戸建てでは全域でFTTHによる提供に転換し、集合住宅においても一部を除いてFTTHとしていく。構造上転換が難しい物件などでは、自前回線だけでなく、KDDIやNTT卸回線を活用して導入していくという。

一方で、チャンネル事業の強化も図る。昨年スタートした「シン・スタンダード」プランでの他の配信プラットフォームとの連携の拡充、バレーボールの新リーグ「大同生命SV.LEAGUE」のJ SPORTSオンデマンド独占ライブ配信など、サービスの充実を図っていくとしている。 また、法人向け事業の強化についても発表した。新ブランド「J:COM BUSINESS」を立ち上げ、ケーブルテレビ事業者とのパートナーシップ強化や、モバイルなど地域の企業や行政DXなど自治体向けのサービスを拡充し、社会課題の解決を企業、自治体とともに進めていく構えだ。

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