理経、サイレックス・テクノロジー社と一次販売代理店契約締結でWi-Fi機器の販売を開始(23.7.7)

(株)理経(東京・新宿区、猪坂 哲 社長)は、サイレックス・テクノロジー(株)(京都・精華町、三浦暢彦社長、以下、サイレックス)と一次販売代理店契約を締結し、IEEE 802.11ah(通称:Wi-Fi HaLow™:ワイファイ ヘイロー)対応の無線LAN通信機器の販売を開始したことを発表した。

■新製品概要
IEEE 802.11ahは、2022年9月より日本国内でも利用可能になった、特にIoTの通信をターゲットとした新しい無線LAN規格で、到達距離は最大半径1kmもの長距離通信を実現する。このIEEE 802.11ahに対応するサイレックスの製品「AP-100AH」「BR-100AH」を、理経が一次代理店として取り扱いを開始した。
「AP-100AH」はアクセスポイント(※1)で、最大675台の端末と接続可能。端末側送受信装置の「BR-100AH」とセットで利用することで、簡単に長距離無線LANネットワークを構築することができる。

※1 アクセスポイント:無線LAN通信を行う際に、Wi-Fiの電波を送受信するための機器。

AP-100AH/BR-100AH

<想定する利用シーン>
・建設現場での遠隔測量
・電源/通信設備の不十分な広域敷地内監視(工場への不審者侵入監視など)
・河川遠隔監視(雨量増大よるアラーム発信など)
・農作物生育状況遠隔管理(温度、水管理など)
・交通量の遠隔調査
・ダム等のインフラ状況遠隔モニタ
・魚養殖場遠隔管理(監視とエサやりなど)

(左から)河川の遠隔監視、建設現場の遠隔監視、広域敷地内監視、農作物の遠隔監視のイメージ

■製品の特長
・1台で最大675台の子機を接続可能
「AP-100AH」(アクセスポイント)1台で半径1kmの範囲をカバーし、675台までの子機を接続可能。広域な無線LANネットワークの導入コスト低減に貢献する。

・双方向通信が可能
例えば、これまで監視カメラの画像を受け取るのみだったのに対し、双方向通信により、画像をズームするなどの操作を遠隔で行うことが可能。

・申請や免許が不要
920MHz帯の周波数を利用するLPWA(※2)のため、申請や免許の必要がなく使える。

※2 LPWA(Low Power Wide Area):低消費電力・長距離通信を可能とする無線通信技術の総称。

■市場背景
IEEE 802.11ahは電気・電子分野で世界最大の専門化組織であるIEEE(アイトリプルイー)によって標準化されている規格。IEEE 802.11ahの日本での利用開始に伴い、かねてから需要のあったIoT遠隔監視用としての静止画/動画の伝送用途において、コストや性能面で要望に応える製品として開発された。

■今後の展開
理経のFWA事業で協業する既存パートナー経由で、インフラ業者や自治体、製造業などへ提案していく。

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