YE DIGITALの 「スマートバス停」を茨城県が初めて採用(23.6.6)

ITソリューションの(株)YE DIGITAL(福岡・北九州市、玉井裕治社長)は、同社が提供し、西鉄エム・テック(株)(福岡・中央区、丹山裕和社長)が販売する「スマートバス停」が、茨城県水戸市の公共交通政策の一環として、水戸市中心市街地のバス停、泉町一丁目(上り、下り)の 2カ所に導入され、2023年6月中に運用開始予定であることを発表した。今回の導入により、「スマートバス停」が初めて茨城県で採用されたことになる。

■水戸市が取り組む公共交通政策
水戸市では、2016年に「公共交通基本計画」を策定。本計画では、「すべての人が安心して移動できる交通体系の実現」を基本理念として定めている。
この施策の1つとして、「運行情報を提供するシステムの構築」を位置付けるなど、エリアのニーズに応じた公共交通サービスで快適に移動できるまちを目指している。

■バス待ち環境の向上
水戸市の中心市街地の中でも中心部にあたる泉町一丁目バス停は、百貨店や芸術館がある地区のため、多くの地域住民が利用している。
運行系統が多く、それに伴い時刻表の枚数が多いことから、既設のバス停は立方体4面式となっていた。そのため、時刻表や路線図を確認するのも一苦労であり、バス待ち環境の向上が課題となっていた。
今回、これらの課題を解決すべく、バスの接近情報や複数のバス事業者が運行する情報を1面に統合し表示することが可能な「スマートバス停」を導入。
これにより、複数の事業者のバス運行情報や知らせをまとめて確認することができ、さらに、自治体情報など、さまざまな知らせを発信することもできるため、バス待ち環境の向上が期待できる。

既設の立方体4面バス停 (水戸市提供)

<ポイント> 複数バス事業者の運行情報などを、1つの画面に表示
・バス待ち環境向上と公共交通機関の利用促進
⇒バス待ち環境を改善することで、安心して公共交通機関を利用できる
ようになる。
・豊富な情報発信でバス待ち環境向上へ

また「スマートバス停」は、バス事業者の収入源となる広告の配信機能も有しており、今後、水戸市様では広告配信についても検討されている。

※ 記載されている会社名、商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標。
※ 掲載されている情報は、発表日現在の情報であり、最新の情報と異なる場合がある。


■運用開始日
2023年6月中(予定)

■設置場所
泉町一丁目バス停(上り、下り)茨城県水戸市泉町一丁目6-1 
※「スマートバス停」繁華街モデルType-A 2基

■主体者
・水戸市(担当課:交通政策課)

■導入支援者
・茨城県バス協会

■バス運行事業者
・茨城交通
・関東鉄道
・関鉄グリーンバス
・ジェイアールバス関東

■「スマートバス停」表示内容
・接近情報(茨城交通のみ)
・時刻表
・各種知らせ など

■各社の役割
・西鉄エム・テック株式会社:スマートバス停の開発、機器販売
・株式会社YEデジタル:スマートバス停の開発、導入支援

■スマートバス停とは
デジタルサイネージや電子ペーパーにバスの運行時刻表はもちろん、その他知らせなどをリアルタイムに表示できるバス停のこと。また、遠隔で操作できることから時刻表等の張り替え作業が不要となるため、働き方改革にも効果が期待される。さらに設置環境やニーズに応じ、Type-A~Type-Dまで4機種のラインアップを準備している。