広島県、全国初の「防災職」新設で職員採用試験を実施(23.3.1)
広島県(湯崎英彦知事)は、激甚化・頻発化する自然災害への対応を強化するため、全国で初めて「防災職」を新設することを発表した。
同県は、平成26年、平成30年に大規模な豪雨災害を経験していることから、危機管理(防災)に対する志を有し、自然災害などへの対応を専門的に行う「防災職」を設け、令和5年度から採用試験を実施する。
災害発生時の指揮統制や、自衛隊・警察・消防など関係機関との連絡調整を行う災害マネジメント業務を的確に遂行するには、専門的な知識・経験の蓄積が必要だが、数年で交代する人事異動により、長期的な人材育成に課題が生じていた。このため広島県では専門職種として「防災職」を設け、危機管理人材の確保、育成に取り組む。
募集は、6月実施の大学卒業程度試験と10月実施の社会人経験者試験において実施予定。大学卒業程度試験では、民間企業等の採用試験で導入されているSPI3基礎能力試験を実施し、より多くの人が受験しやすい試験区分となっている。