WOWOW、「第3回 WOWOWクリエイターアワード」受賞者を発表（23.5.31）

＜第3回 WOWOWクリエイターアワード 選評＞
「連続ドラマW　フェンス」　脚本：野木 亜紀子
社会的テーマを盛り込んだエンターテインメントドラマを作り続けるヒットメーカー野木亜紀子さんがWOWOWで挑んだテーマが”沖縄”。対象者100名以上にわたる長期取材を行い、オリジナルの脚本を作り上げました。様々な立場・考え方・歴史的経緯を織り重ねながら沖縄の現状を映し出した本作ですが、それだけに留まらず、沖縄とアメリカ、沖縄と本土、人種、ジェンダーそれぞれの間に立つ”フェンス”を乗り越えて、人々が分かり合う姿を描くというテーマを見事に表現しました。モンテカルロ・テレビ祭にて最優秀賞にあたるゴールデンニンフ賞にノミネート、またギャラクシー賞2023年4月度月間賞に選出されるなど国内外で評価されている本作は、WOWOWドラマのブランド向上に大きく寄与しています。

「異世界居酒屋「のぶ」Season2、Season3」　監督／脚本：品川 ヒロシ
大人気ノベルスを2020年に連続ドラマとして実写化し、異世界モノ×グルメという、これまでにない新感覚のファンタジードラマとして好評を博した30分ドラマが、続編で異例の大長編化。Season1で連続ドラマ初監督となった品川 ヒロシさんが、引き続きSeason2～3全20話の監督と脚本を務めました。異世界モノ×グルメにアクションの要素も加わり、その世界観の虜になるお客様が続出。WOWOWドラマにおける唯一無二のスタイルと評価を確立しています。

「ブロードウェイミュージカル『ジャニス』」　総合プロデューサー：亀田 誠治
WOWOWにとって初めてブロードウェイミュージカルの日本版制作を手掛けることになった本作において、総合プロデューサーとして全面にクリエイティブ力を発揮いただいたのが亀田 誠治さん。豪華なキャスト陣が集結したことはひとえに亀田さんのご尽力の賜物であり、主演のアイナ・ジ・エンドさんらミュージカル初挑戦キャストもいるカンパニーを一つに纏めていただきました。公演そしてその模様をお届けした番組ともに各所から評価をいただき、WOWOW発の日本版ブロードウェイミュージカルという新しい挑戦の第一歩となりました。

「フジコ・ヘミング ソロコンサート “COLORS” ～色を付けるように弾く～ presented by WOWOW」 映像監督／コンサート演出：小松 莊一良
“魂のピアニスト”フジコ・ヘミングさんのWOWOWオリジナルコンサートの企画プロデュースに始まり、舞台の総合演出、全体のコンセプター、その後の番組の映像監督、編集、構成の1人6役を担当されたのが、映画監督・映像作家の小松 莊一良さん。純クラシックのピアノコンサートとしては過去に類を見ない照明演出や、大型スクリーン設置によるフジコさんの手元を映し出す映像演出などを行い、来場者の満足度が非常に高い公演となりました。また番組としてはシネカメラをふんだんに使用した収録体制を構築、重厚で上質なコンサート映像を演出し、当日来場が叶わなかったお客様にも会場の幻想的な雰囲気そして癒しをお届けしました。