池波正太郎原作2作品の新作映画主演が決定。「梅安」に豊川悦司、「鬼平」に松本幸四郎(21.3.12)
スカパーJSAT(株)(東京・港区、米倉英一社長)、「時代劇専門チャンネル」を運営する日本映画放送(株)(東京・千代田区、杉田成道社長)、(株)NTTぷらら(東京・豊島区、永田勝美社長)、は3月12日、池波正太郎原作『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』の新作映画製作発表記者会見を開き、2作品でそれぞれ主演を務める俳優2名を発表した。
新たな『仕掛人・藤枝梅安』の主人公・藤枝梅安を演じるのは、豊川悦司。抜群の演技力で、ある時はクールに、またある時には情熱的に多種多彩な人物を演じ分ける名優が、表の顔は腕利きの鍼医師、裏の顔は仕掛人(殺し屋)というダークヒーロー・梅安に挑む。
そして新たな『鬼平犯科帳』の主人公である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を演じるのは、松本幸四郎。祖父の初代松本白鸚が初代・長谷川平蔵を演じてから半世紀あまり。当代を代表する歌舞伎俳優が、江戸の街にはびこる悪を、時に厳しく、時に情けとともに取り締まる「鬼の平蔵」という“名跡”を継ぐことになった。
新たな「梅安」は映画2作品、新たな「鬼平」は劇場版と連続シリーズを製作し、ともに今後、撮影・上映予定。原作者・池波正太郎の生誕100年に当たる2023年に向かって、プロジェクトが進められる。
『仕掛人・藤枝梅安』 主演 豊川 悦司
今回、「藤枝梅安」という、とてもとても大きなキャラクターを、池波正太郎先生からお借りすることになりました。子供の頃、緒形拳さんが演じられていた「梅安」が憧れのヒーローでしたので、まさか自分がやることになるとは思っていませんでした。正直、迷う部分もありましたが、チャレンジしがいのある仕事を、映画の神様がくれたのだなと思います。子供たちが見て、「怖いけれど格好いい」と思ってもらえるようなダークヒーローとしての梅安像を、河毛俊作監督とともに作っていきたいと思っています。
『鬼平犯科帳』 主演 松本幸四郎
『鬼平犯科帳』は池波正太郎先生の傑作であり、祖父(初代松本白鸚)、(萬屋)錦之介のおじさま、叔父(中村吉右衛門)と自分の近い存在が演じておりました作品ですので、今回のお話をいただいたときは喜び以上に驚き、鳥肌の立つ思いでした。そして今、すこぶる興奮しています。5 代目の「鬼平」を務めさせていただく幸せとともに、進化した「鬼平」を目指したいと思っております。池波先生が描かれた『鬼平犯科帳』の江戸を、時代劇の職人芸でお見せ致します。根拠はありませんが、自信はあります。どうぞご期待ください。