NHK、火星衛星探査計画(MMX)の探査機に搭載するスーパーハイビジョンカメラ完成を発表(24.5.8)

NHK(日本放送協会、東京・渋谷区、稲葉延雄会長)は、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構、東京・調布市、山川宏理事長)が中心となって進めている火星衛星探査計画(MMX:Martian Moons eXploration)で探査機に搭載するスーパーハイビジョンカメラ(4K・8Kカメラ)を、JAXAと共同で完成させたと発表した。

MMXでは、火星と火星の衛星「フォボス」・「ダイモス」の科学観測を行うとともに、フォボスに探査機を着陸させ、その表面から表層物質のサンプルを採取し地球に持ち帰ることを目標とする。NHKは、史上初のMMXの試みを超高精細なスーパーハイビジョンで記録・映像化するとともに、放送などのメディアで広く視聴者に伝えるため、2020年にJAXAと共同開発協定を締結。宇宙空間で撮影が可能なスーパーハイビジョンカメラの開発を進めていた。

8K カメラ
4Kカメラ
スーパーハイビジョンカメラの搭載位置
完成したスーパーハイビジョンカメラの諸元
          8K カメラ           4K カメラ
画素数(水平×垂直)7,680×4,320画素3,840×2,160画素
撮影画角(水平)65度65度
撮影間隔10秒間隔10秒間隔
画像データ形式JPEGJPEG
画像データサイズ9MB/枚 程度4MB/枚 程度
探査機搭載位置探査機の進行方向探査機の側面方向
主な撮影目標火星・火星衛星の高精細映像、フォボスへの着陸フォボスへの着陸、着陸後のフォボス表面