CTY、四日市市のスマート化に向けてパナソニック コネクトのローカル5Gを導入(23.3.31)
パナソニック コネクト(株)(東京・中央区、樋口泰行社長・CEO)は、(株)シー・ティー・ワイ(三重・四日市市、渡部一貴社長、以下CTY)がパナソニック コネクトの「ローカル5Gシステム」を導入し、CTYの無線サービスとして3月31日より運用を開始することを発表した。
三重県四日市市のスマート化に向けて、中央通りの約1.6kmにわたるエリア全体にローカル5Gを整備し、スマートシティの実現に向けた様々な事業・サービスのデータ伝送などの通信インフラとして、公共交通機関や民間企業などでの利用を促進する。
四日市市は県内最大の人口を有する全国有数の産業都市で、リニア中央新幹線開通後は東京・名古屋間が1時間程の移動圏内となるため、人・モノ・情報のさらなる交流が期待されている。四日市市は、「四日市スマートリージョン・コア実行計画」(※1)に基づき、まちなかの回遊性向上による賑わいの展開、都市の魅力・暮らしの質向上、交流人口の増加、防災機能の向上などを目的に、中心市街地のスマート化を推進している。具体的には、次世代モビリティ・システムとして自動運転、パブリックスペースやバスターミナルの整備、災害情報提供や避難誘導などを検討している。
このほど、スマート化を実現する通信インフラとして、CTYが近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅までの中央通りを中心とした約1.6 kmのエリア内にローカル5Gを整備。四日市市にてすでに構築済みのCTYの光回線網にパナソニック コネクトのローカル5Gを組み合わせて、エリア内の自治体や企業向けに無線閉域通信サービスを展開することで、様々なICTソリューションによる付加価値の高いサービスの提供が可能となる。
パナソニック コネクトは、複数の無線ネットワークの統合的な管理・運用を実現する「現場マルチネットワークサービス」を提供しており、今回ネットワークの設計・導入から運用・保守までを一貫してサポートする。無線品質の見える化による効率的なサービスエリア構築や、マルチアクセス機能(※2)による多様なサービスへのシステム拡張性、NOC(Network Operations Center)(※3)による24時間/365日の運用支援サービスの強みを活かし、CTYのローカル5Gのネットワーク構築と安定稼働を支援する。
また、ローカル5G基地局の開局に伴い、中央通りの未来を描くイベント「ローカル5G×スマートシティ YOKKAICHI Great Expo」を、四日市市とCTYが3月31日に共催。ローカル5Gの活用を想定した様々なソリューションが展示されることに加え、ローカル5G×映像制作ソリューション「KAIROS クラウドサービス」によるリモートプロダクション(※4)を実施する。中央通りで撮影するカメラやスマートフォンの映像をローカル5Gでリアルタイムに伝送し、クラウド上でスイッチングを行い、イベント本会場のスクリーンや、CTYのスマートフォンアプリ「CTYコネクト」へライブ配信を行う。混雑時でも電波干渉しにくく、上り信号帯域を確保ができるローカル5Gの特長を活かすことで、安定した映像配信が可能になります。パナソニック コネクトのネットワークと「撮る・創る・映す」ワークフロー全体をシームレスにつなぐクラウドを活用した映像制作ソリューションで、街の賑わい創出に貢献する。
今後もパナソニック コネクトは、「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパスにかかげ、現場にイノベーションをもたらすことで多様な人々が幸せに暮らせる、持続可能な社会の実現を目指していく。