「日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード」、大垣ケーブルテレビがグランプリ受賞、ぴ~ぷるに50回記念特別賞(24.9.6)
(一社)日本ケーブルテレビ連盟(東京・中央区、今林顯一理事長)が9月6日、「第50回 日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード」贈賞式を、ザ・グランドホール(品川)にて開催。(株)大垣ケーブルテレビ(岐阜・大垣市、五十川智宣社長)が制作した『守れ!美濃柴犬~高校生研究班の奮闘記~』が、グランプリ総務大臣賞を受賞した。
「日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード」は、全国のケーブルテレビが制作する優れた番組を称え、地域社会に根ざした映像情報文化のさらなる発展を目指し、毎年を開催されている。記念すべき50回となる今年は、映像作品として優れた番組を評価する「コンペティション部門」に78作品、地域密着のケーブルテレビならではの番組づくりを評価する「コミュニティ部門」に80作品、制作者の育成を目的とした「新人賞部門」に32作品、合計190作品が応募。贈賞式では、最終ノミネートの20作品から、グランプリ総務大臣賞を頂点とする各賞が発表された。
大垣ケーブルテレビのグランプリ総務大臣賞受賞は、第38回大会以来、2度目。『守れ!美濃柴犬~高校生研究班の奮闘記~』は、地域住民でも知る人の少ない地犬「美濃柴犬」を紹介しつつ、高校生研究班の生徒たちの成長もさわやかに描く番組づくりが、審査員一致で高く評価された。
準グランプリは、射水ケーブルネットワーク(株)(富山・射水市、八嶋祐太郎社長)の特別番組『令和6年能登半島地震 検証!その時、あなたは…』、最優秀新人賞は、イッツ・コミュニケーションズ(株)(東京・世田谷区、金井美惠社長)の『ハチゴープロジェクト~引退車両のセカンドライフ~』、NHK WORLD-JAPAN賞は、CCNet(株)(愛知・名古屋市、浅井丈博社長)の『住職レベル1.1~林昌寺 野田芳樹の成長~』が受賞した。 また、歴代最多で今回で20回目の受賞となった(株)ぴ~ぷる(佐賀・唐津市、中村隆社長)に、50回記念特別賞が贈られている。
なお、受賞作品は、AJC-CMSで全国のケーブルテレビのコミュニティチャンネルで放送(約100社実績)、「satonoka」(日本デジタル配信(株)、東京・渋谷区、高秀憲明社長)で9月16日(月・祝)~20日(金)21時~22時に放送されるほか、番組アワードのホームページで9月末(予定)に審査員の講評や受賞者のコメントを掲載するとともに、ストリーミング配信(許諾作品のみ)を予定している。
【主な受賞作品】
グランプリ 総務大臣賞
『守れ!美濃柴犬~高校生研究班の奮闘記~』
(株)大垣ケーブルテレビ(岐阜県)
岐阜県に古くから存在する地犬『美濃柴犬』。赤みを帯びた毛並みが特徴的。『美濃柴犬』を守ろうと活動しているのが、大垣養老高校『美濃柴犬研究班』。「地域の希少種を守るのが私たちの使命」だと言う研究班を2年に渡って取材。高校生の奮闘を描く。
準グランプリ
特別番組「令和6年能登半島地震 検証!その時、あなたは…」
射水ケーブルネットワーク(株)(富山県)
2024年元日に発生した「能登半島地震」。家屋の倒壊や道路の液状化などの被害、避難所の運営など、多くの課題が浮き彫りになった。人流データを基に、いつ、どこから、どの場所に人が移動したのかを分析。専門家の意見も交えながら検証した。
最優秀新人賞
「ハチゴープロジェクト~引退車両のセカンドライフ~」
イッツ・コミュニケーションズ(株)(東京都)
「東急電鉄が引退した車両8500系(通称「ハチゴー」)を販売」― 東京・調布市にある精神科病院に勤務する2人は、たまたま目にしたニュースから、「電車がある病院」という夢をふくらませた。そこには「敬遠されがちな精神科医療のイメージを変えたい」という想いが。こうして車両購入計画「ハチゴープロジェクト」がスタートした。
コンペティション部門 奨励賞 NHK WORLD-JAPAN賞(重複受賞)
「住職レベル1.1~林昌寺 野田芳樹の成長~」
CCNet(株)(愛知県)
林昌寺の副住職、野田芳樹さんは、父であり住職の芳雄さんと仕事に励む。突如訪れた転機に心を大きく揺さぶられるが、人のご縁に助けられ成長を遂げたとき、「必要とされる寺」になるための何かに気づく。日本人の日々の暮らしを描いた作品としてNHK WORLD-JAPAN賞も重ねて受賞(NHK国際放送局が独自に審査・選定。受賞作品はNHK WORLDで海外160ヵ国に向けて放送される)。