アット東京と秋田ケーブル、閉域環境による加入者管理システムへの接続実証実験(24.7.17)

(株)アット東京(東京・江東区、泉田達也社長)と(株)秋田ケーブルテレビ(秋田・秋田市、末廣健二社長)は、パブリッククラウド基盤上に構築されたケーブルテレビ加入者管理システムDIGITAL CableBase EE(DCBEE)への接続に、アット東京のATBeXを活用した閉域環境による接続実証実験を行うことを発表した。

DCBEEは、NECネッツエスアイ(株)(東京・港区、牛島祐之CEO)が提供する業務管理ソフトウェアで、ケーブルテレビ事業者の業務プロセスを一元管理し効率化するビジネス・プロセス・リエンジニアリングソリューション。現在、秋田ケーブルテレビはクラウド上のDCBEEにインターネット回線を用いたIPsec VPNで接続している。今回の実証実験ではATBeXを活用したクラウド上のDCBEEと閉域環境による接続を行うことで、業務通信の可用性の向上、帯域確保による通信品質の向上、安全性の向上が見込まれるとしている。

事業継続やサイバー攻撃対策等を目的としてATBeXを活用したオンプレミスストレージへのDCBEEバックアップデータの保存や、ATBeXが提供する広域プラットフォームを活用したマルチリージョン化による大災害時のリカバリ環境構築なども検討。これらの試みによって、より安心で高品質なサービス提供につながると見る。

またアット東京は、ATBeX経由による閉域環境の接続が可能になることで、全国のケーブルテレビ事業者に、より付加価値の高いサービスを提供できるようになるとする。 なお、本実証実験は2024年8月1日から10月末までを目途に実施予定。