システムデザイン開発、知的障がい者向けのストレスチェックサービスを無償提供(23.1.16)

ブロードメディア(株)の子会社であるシステムデザイン開発(株)(北海道・札幌市、久保利人社長)は、2023年1月16日に、知的障がいを持つ労働者向けのストレスチェックサービス「こころメイトフレンドリィ」の無償提供を開始した。

■「こころメイトフレンドリィ」の主な特徴
・インターネットで受検が可能。(要望のある企業に無償で提供)
・クラウド型のサービスなので新たなシステム導入が不要。
・質問1つに1画面、イラスト付きで質問内容が理解しやすく直感的に回答が可能。
・大きく見やすい文字サイズで読みやすく、漢字にはすべてルビが振られている。
・マウス操作が苦手な方のために、キーボード入力による回答も可能。
・回答方法は通常の4つの選択肢のほかに、さらに分かりやすい2つの選択肢でも受検が可能。(2023年春頃リリース予定)

■開発の背景
2015年に改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度が施行され、従業員50人以上の規模の事業者は、すべての労働者に対して年1回のストレスチェックを実施することが義務付けられた。しかしながら、ストレスチェック制度自体には、労働者のメンタルヘルス不調を未然に防止する一次予防を目的としているものの、知的障がいや発達障がいなど、文章の理解やコミュニケーション能力に課題のある労働者が受検する際に、どのような点に注意をして合理的配慮をするべきかについて、具体的に検討されてきていない課題があった。
その現状を踏まえ、知的障がい等のある労働者へのストレスチェック制度を研究する東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 川上憲人教授(当時)のグループ(※1)によって、この制度の実施の在り方や運用方法をまとめたマニュアルが作成された。近年、障がい者雇用の促進により、雇用の場は拡大しているものの、職場定着率は低下の一途を辿っており、その原因のひとつとして、職場における対人関係や一般的疲労感で高いストレスを感じる傾向があるとされている。川上教授のグループによって開発された障がい者向けストレスチェックは、より理解しやすいやさしい表現に言い換え、読み仮名とイラストを付けるなど、知的障がい等のある労働者向けの調査票を新たに開発することで、障がい者のストレス反応に気づきをあたえ、職場環境の改善に繋がることが期待されている。
システムデザイン開発は、ストレスチェック制度の開始当初(2015年)より、クラウドサービスとしてストレスチェック総合サービス「こころメイト」を提供してきたが、この度、川上教授らによって新たに作成された障がい者向けストレスチェック票を用いて、簡易的にインターネットで受検ができるクラウドサービス「こころメイトフレンドリィ」を自社開発。
これにより、現行のストレスチェックに加えて、「障がい者向けストレスチェック」を新たなクラウドサービスとして提供を開始する。知的障がいを持つ労働者向けのストレスチェックサービス「こころメイトフレンドリィ」は、社会貢献の一環として、同社が要望する企業に無償で提供する。

システムデザイン開発株式会社
URL:https://www.sddgrp.co.jp/

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