大阪府八尾市とシャープが市民の健康増進活動に関する協力を開始(22.12.8)

カメラによる脈波検出のイメージ(非接触バイタルセンシング技術)

大阪府八尾市(大松桂右市長)とシャープ(株)(大阪・堺市、呉 柏勲 社長兼CEO)は、八尾市民の健康づくりに関する取り組みを共同で推進するため、「八尾市健康まちづくり計画(計画期間2022~2028年度)」推進に関する協力を開始した。今後、(1)市民の健康づくり、(2)健康寿命の延伸、(3)健康コミュニティづくり、の3つのテーマについて、両者で取り組んでいく。

今回、具体的な取り組みの第一弾として、八尾市健康まちづくり科学センターの協力のもと、シャープの「非接触バイタルセンシング技術」による生体データ(脈拍など)の取得実験を本年12月7日より開始している(*1)。同技術は、公立大学法人奈良県立医科大学との共同研究により開発を進めており、今年10月18日~21日に幕張メッセ(千葉市)で開催されたITやエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC(シーテック) 2022」に出展し、多くの注目を集めた。

シャープは、今回の実験で取得するデータを活用し、当技術の実用化に向けた動きを加速させる。さらに、両者は、開発した技術や既に保有するデジタルヘルスケア機器などを活用した八尾市民の健康づくり体験や健康増進につながる情報提供、健康コミュニティづくりに向けた協力について、協議を進めていく。

*1 大松市長が12月13日(火)13:00より八尾商工会議所にて生体データの取得実験に参加する。

■データ取得実験概要
・概要:「非接触バイタルセンシング技術」を用いた顔面画像計測による脈波からの生体データの取得
・対象者:八尾市職員
・期間:2022年12月7日(水)~12月22日(木)(*2)
・場所:八尾商工会議所(八尾市清水町1-1-6)

*2 データの取得状況により、期間を延長または追加する場合がある。

■「八尾市健康まちづくり計画/期間:2022~2028年度(令和4~10年度)」とは
八尾市民の主体的な健康づくりを地域と行政が協働して支えるための指針。
この計画では「みんなの健康をみんなで守る市民が主役の健康づくり」を基本理念とし、「健康寿命の延伸」「健康コミュニティ(*3)づくりの推進」を基本目標として設定し、その達成に向けて、「一人ひとりの主体的な健康づくりの推進」、「生活習慣病の発症予防と重症化予防の推進」、「市民の健康を支える地域づくりの推進」の3つの基本方針に沿って、市民に取り組んでほしいこと、地域で進めてほしい取り組み、行政が進める取り組みをまとめている。
https://www.city.yao.osaka.jp/0000062203.html

*3 八尾市では、「健康コミュニティ」を、「みんなの健康をみんなで守ることをめざす集団」と定義。

■ 非接触バイタルセンシング技術とは
シャープが開発した、非接触で複数のバイタル指標を同時に測定する技術。共同研究先の奈良県立医科大学 麻酔科学教室(川口昌彦教授)と生体データの解析、実証実験などを行い、技術開発を進めている。測定のために機器を装着するなどのわずらわしさがなく、また、人との接触により生じるさまざまなリスクを低減して測定することができる。

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