衛星データを活用した圃場の分析アプリ「Sagri」、スマホWebアプリの対応を開始(22.11.28)
サグリ(株)(兵庫・丹波市、坪井俊輔 代表取締役)は、衛星データ(Satellite)×機械学習(AI)×区画技術(GRID)を掛け合わせ、農業や環境における課題解決を目指す岐阜大学発ベンチャー企業。この度、圃場の状態を可視化し、農業生産者が圃場管理を効率化するアプリ“Sagri”のスマホWebアプリの提供を開始したことを発表した。
■圃場の分析アプリ「Sagri」、スマホWebアプリ開発の背景
圃場の分析アプリ「Sagri」は、農業生産者の管理する農地を登録することで生育状況及び土壌解析をスムーズに行うことが可能なサービス。Sagriに搭載された土壌モデルは、サグリCTO田中氏の基盤技術に加え、農林水産省データ駆動型土作推進事業の補助事業等を通じて取得した土壌分析データを教師データとして開発しており、Local Innocation Challenge HOKKAIDOの事業を通じて北海道新篠津村やサグリが本社を構える兵庫県丹波市でも農家と連携し実証。2022年8月30日からのサービス提供以来多くの農家に利用されている。
サービスを通じて農家の利用状況のヒアリングを重ねると、パソコン版のみではノートパソコンを所有していない場合は圃場に持ち運ぶことが困難であり、また手軽さという意味でも使いにくいサービスだった。スマホで活用できれば、誰もが所有されているものであり、圃場にも気軽に持ち運べ、より圃場管理をしやすくなるとの要望が多く寄せられた。このような背景から、圃場管理の効率を向上させるため、開発にいたった。
■スマートフォン版の詳細
従来のパソコン版との比較。パソコン版で使用できるサービスをそのままスマホ版に落とし込んだ。圃場の選択もスマートフォン特有の手軽さがあり、よりSagriが使用しやすくなる見込み。
■生育・土壌診断システム「Sagri(圃場の分析アプリ)」
営農指導者や法人経営体の農家は広い圃場全てをアナログな目視確認により管理している。また昨今の施肥コストの増大により土壌分析のニーズが高まっている。当アプリは、農業生産者が管理する農地をワンタッチで登録することで生育状況及び土壌解析をスムーズに行うことが可能なアプリケーション。
https://sagri.io/ja
<サグリ株式会社について>
「人類と地球の共存を実現する」をビジョンに掲げ、2018年6月に兵庫県で創業したスタートアップ企業。2019年にはインド・ベンガルールに子会社を設立した。衛星データ×AIで世界の農業と環境課題の解決を目指す。21年6月にはリアルテックファンドなどから総額1.55億円の資金調達を発表した。また、ひょうご神戸スタートアップファンドの第一号案件の出資。令和3年度農林水産省 農林水産技術等大学発ベンチャーに認定され、近畿経済産業局より、J-Startup-KANSAIに選出。環境省スタートアップ大賞事業構想賞受賞した。