モスフードサービス、福岡県大牟田市と食育推進で連携協定を締結(22.10.27)
モスバーガーを展開する(株)モスフードサービス(東京・品川区、中村栄輔社長)では、SDGs未来都市(※1)としてSDGsの理念に沿った取り組みを行う福岡県大牟田市(関 好孝市長)と、食育を推進する連携協定を10月27日(木)に締結した。
今回の連携協定により、モスフードサービスは食育を積極的に推進している市内の小学校に対し遠隔食育授業を実施する。また、市内の小学校5、6年生を対象に、副教材「考えよう!食べるということ」を1,900冊提供する。モスが取り組んできた食育プログラムと、ESD(※2)で食育に取り組んでいる大牟田市とがお互いの知見やノウハウを生かしながら連携し、子どもたちの健全な心と体、そして豊かな人間性を育む支援を行うことで、食の大切さを未来へ受け継いでいく。
モスバーガーでは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを「モスSDGsアクション」として進めており、SDGs未来都市である大牟田市との連携協定もこの活動の一環。
・遠隔食育授業(オンラインによる授業)
教育現場でアクティブ・ラーニング(※3)が重視されるなかで、子どもたち自身が考える「問題解決型」をテーマとした授業。モスバーガーを題材にしたオリジナル教材を活用し、事前課題として子どもたちに課題解決アイデアを考えてもらう。その成果発表の授業にモスバーガー店舗や本部スタッフがプロのアドバイザーとして参加する。
・副教材(小冊子)の提供
学習指導要領に沿って5、6年生の家庭科向けに編集した副教材 「考えよう!食べるということ」を提供する。この副教材は、食べることへの感謝、食品ロスを考えるワークシートなどを収録しており、家庭科をはじめとするさまざまな食育の場で活用できる。
大牟田市は福岡県の最南端にあり、九州の中部に位置し西は有明海に面している。2019年7月には内閣府の「SDGs未来都市」に選定され、国連が2030年までの達成を掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」実現に向けて、優れた事業を行う可能性が高い都市として評価されている。市内全ての市立学校、28校がユネスコスクール※4認定を受け、学校や地域の実態に合わせた特色ある持続可能な開発のためのESDを推進している。モスフードサービスは、こうした先進的な取り組みを行う大牟田市と連携することで、教育現場の要望を踏まえた新たな食育プログラムの在り方を探るとともに、これを進化させていくことを目指す。
<注釈>
※1 SDGs未来都市:
内閣府が2018年度よりSDGsの達成に向けた取り組みを積極的に進める自治体を公募し、経済・社会・環境の三側面の統合的取組により、新たな価値を創造する提案を行った自治体を認定する制度。
※2 ESD:
国際的な枠組みSDGsの実現の一環として、現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、問題の解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、持続可能な社会を実現していくことを目指して行う学習・教育活動。
※3アクティブ・ラーニング:
主体的・対話的で深い学び(文部科学省)。
※4ユネスコスクール:
ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校。大牟田市立学校は、パリのユネスコ本部にて2012年1月に承認。
■モスSDGsアクションについて
モスバーガーでは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを進めている。社会課題の解決につながる活動や施策を「モスSDGsアクション」と位置づけ、シンボルアイコンを通じて情報発信している。
モスフードサービスでは、「おいしさ、安全、健康」という考え方を大切にした商品を「真心と笑顔のサービス」とともに提供することに一貫して取り組んでいる。創業以来守り続けるアフターオーダー方式や、日本の食文化を大切にした商品開発などを通じ、今後も経営ビジョンである「食を通じて人を幸せにすること」を実践し、「お店をもっと近くに・もっと愛されるお店に」をテーマとして進めていく。
<連携協定の概要>
■締結協定
大牟田市と株式会社モスフードサービスとの食育の推進に係る連携協定
■締結日
2022年10月27日(水)
■おもな実施内容
①遠隔食育授業(オンラインによる授業)
2022年度1校。2023年度より順次拡大。
②副教材「考えよう!食べるということ」(小冊子)の提供 1,900冊