北海道日本ハムファイターズの新球場総合演出システムにパナソニック「KAIROS」が初採用(22.10.6)

パナソニック コネクト(株)(東京・中央区、樋口泰行 社長・CEO)は、2023年3月に開業する北海道日本ハムファイターズの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールドHOKKAIDO)」(※1)の総合演出システムに、自由度の高い映像制作を可能にする映像制作ソリューション「KAIROS(ケイロス)」が採用されたことを発表した。大型映像やサイネージの規格にとらわれない自由な映像制作が可能となるほか、スタジアム全体をICTでシームレスにつなぐことで、場内約600台のデジタルサイネージや照明・音響が連動した演出が可能となり、来場者へ一体感のある観戦体験を提供。新たな空間づくりを実現する。なお、「KAIROS」のスタジアムにおける採用は全国初。

ES CON FIELD HOKKAIDO完成予想図(左:施設全体、右:スタジアム)(株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント提供)

「ES CON FIELD HOKKAIDO」は、敷地面積5 ha、収容人数は3万5000人、掘り込み式フィールドから地上4階まで観客エリアが広がる日本初の開閉式屋根付き天然芝球場。フィールドを見渡せる360度型のコンコースや、世界初の球場内温泉・サウナと日本初のフィールドが一望できる球場内ホテル等がある「TOWER11」など、様々なシチュエーションで新しい観戦体験が楽しめる。このような観客席から、離れた場所でも一体感・没入感の高い観戦体験を実現するには、スタジアム全体のオペレーション効率化の他、今までにない新しい演出を提供する必要があった。

そこで、パナソニック コネクトが提供する自由度の高い映像制作を可能にする映像制作ソリューション「KAIROS」によって、多種多様な映像コンテンツを効率的に制作、次世代のライブエンターテインメントの提供を実現する。また、「新スタジアムコンテンツマネジメントシステム」により、映像制作ソリューション「KAIROS」と場内約600台のデジタルサイネージ、さらには世界最大級の大型ビジョン2面、最新鋭の映像・照明・音響システムを統合することで、どこにいても一体感・没入感の高い演出を提供し、スタジアム全体を盛り上げる。

※1 ES CON FIELD HOKKAIDO公式サイト https://www.hkdballpark.com/stadium/


■特長
1.「KAIROS」による多種多様な映像コンテンツの効率的な制作・送出
パナソニック コネクト独自の映像処理技術を持つ「KAIROS」は、従来のスイッチャーにあるME(ミックス/エフェクト)数、KEY数に制約されないマルチレイヤー構成や、解像度や画角にとらわれない“CANVAS”スクリーン機能により、今まで必要であった解像度やアスペクト比を最適化するスケーラーなどの装置を介さず、複数のカメラの映像・音声、グラフィックを重ねて演出できるなど、自由なレイアウトでの映像制作や、オペレーション・設備の簡素化、現場の省力化を実現。「KAIROS」で制作された映像は大型ビジョンやリボンビジョン、場内600台のデジタルサイネージ等へ同時に送出され、多彩な映像表現で観戦を盛り上げる。

2.「CATVヘッドエンド技術」で場内約600台のデジタルサイネージにリアルタイム表示
パナソニック コネクトのCATVソリューションの一つである、多チャンネル配信を実現する高度リマックス方式(RF※2)の「CATVヘッドエンド技術」を活用し、複数のサイネージでリアルタイムに近い試合映像を表示することによりスタジアム全体で一体感・臨場感のある観戦体験を提供する。

※2 RF(Radio Frequency)方式:テレビ放送の周波数多重信号そのものを配信する方式。データ通信用の帯域は使用せずに放送用の帯域を使用。

ES CON FIELD HOKKAIDO完成予想図(球場内施設) (株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント提供)

3. 映像・照明・音響を統合する「新スタジアムコンテンツマネジメントシステム」と連携し、一体感・没入感の高い演出を提供
映像・照明・音響を一元的に制御する「新スタジアムコンテンツマネジメントシステム」と、「KAIROS」やサイネージを連携することで、よりシームレスで没入感の高い、次世代のエンターテインメントを提供する。

システム全体イメージ

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