NTT東日本、救急車両を改造した災害対策衛星通信車両を公開(22.9.8)

東日本電信電話(株)埼玉事業部(埼玉・さいたま市、市川泰吾執行役員 事業部長、以下「NTT東日本」)は、有事の際に出動するポータブル衛星装置搭載 災害対策衛星通信車両(以下、「ポータブル衛星車」)を更改し、8月28日に行われた第43回九都県市合同防災訓練(埼玉県会場)にて公開した。

1.背景と目的
今回、ポータブル衛星車の更改にあたり、光伸(株)、(株)エヌ・ティ・ティ エムイー ネットワークサービス事業本部 関信越事業所共同開発した「救急車両を改造したポータブル衛星装置搭載型の新車両」を導入した。
従来車両は、車高が高く狭い場所での運転が困難であったことに加えて、重量が4.9トンあり、運転には準中型自動車免許が必要だった。新たな車両は、救急車両をベースにすることで低車高化及び軽重量化を実現し、普通自動車免許での運転が可能となり、災害時の人員配置計画が柔軟になるほか、運行中の事故軽減を実現した。
さらに、ポータブル衛星機器を車両の両側面から取り出せるよう改良したことで、従来車両と比べてポータブル衛星機器の設置と、人工衛星との通信疎通が容易となった。
また、衛星携帯電話と前後ドライブレコーダーの新規設置により復旧時の利便性向上、安全装備の充実を図っている。

2.概要
①名称:ポータブル衛星装置搭載 災害対策衛星通信車両
②配備エリア:埼玉事業部(埼玉県、長野県)
③配備台数:3台(9月1日現在)
※救急車両を改造した車両の配備はNTT東日本初

④車両仕様

⑤主な装備
1. ポータブル衛星装置
2. 衛星携帯電話 ※新規設置
3. 前後ドライブレコーダー ※新規設置
4. 緊急車両警光灯
5. 無停電電源装置
6. 無線室エアコン
7. バックモニター

3.今後の配備予定
2022年度末までに、栃木県、新潟県エリアに各1台ずつ配備予定

《公開模様》

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