WOWOW×CinemaLeap共同製作のVR演劇がヴェネチア国際映画祭XR部⾨にノミネート(22.7.28)
(株)WOWOW(東京・港区、⽥中 晃社長)と(株)CinemaLeap(東京・品川区、⼤橋哲也代表取締役)が共同製作したVR演劇「Typeman」が、第79回ヴェネチア国際映画祭クロスリアリティ(XR)部⾨「Venice Immersive」にノミネートされた。
本作品は、CinemaLeapと共同製作した「Beat」「Clap」に続き、VRアニメーション監督の伊東ケイスケが監督。WOWOWとしては3年連続のノミネートとなった。
ヴェネチア国際映画祭は、本年で79回を迎える世界最古の歴史を誇る映画祭であり、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三⼤映画祭の⼀つに数えられ、本年は8⽉31⽇より9⽉10⽇まで開催される。本映画祭のVR部⾨は、2017年に新設され、本年で6回⽬。また、本年度から、VR部⾨「Venice VR Expanded」をXR部⾨「Venice Immersive」とし、バーチャルリアリティ技術だけでなく、あらゆるXRの創造的表現⼿段に対象を広げている。
本年度の「Venice Immersive」は、ラッヅァレット・ヴェッキオ島(Venice Immersive Island)での現地開催となり、ワールドプレミアまたはインターナショナルプレミアとして最⼤30件のイマーシブ・メディア・プロジェクトがコンペティションに出展される予定。360度ビデオ、インスタレーションやバーチャルワールドを含む、あらゆる⻑さの3DoFおよび6DoFのインタラクティブXR作品が対象となっている。
「Typeman」は、メタバース空間でアクター(演者)がリアルタイムに実演する演劇型のコンテンツ。Typemanを演じるアクターと複数の体験者が⼀度に⼀つのバーチャルワールドに⼊り、間近でアクターの実演を鑑賞したり、アクターと体験者がコミュニケーションをとりながらストーリーを進め、楽しんでもらう作品となっている。
本作品は、「Beat」「Clap」に引き続き、WOWOW Lab(※)の活動の⼀環として外部クリエイターと共同開発した。
※ WOWOW Labとは、WOWOW単独では難しいさまざまな取り組みを外部連携を積極的に⾏なうことで継続的に実現させるための仕組み。クリエイター、エンジニア、技術系スタートアップ企業などと組み、コンテンツに関わる新しい技術の実験や試験を⾏い、新しいコンテンツ・サービスを⽣みだすことを狙いとしている。
WOWOW Labサイト https://corporate.wowow.co.jp/wowowlab/
■ VR演劇「Typeman」 概要
・作品名:Typeman
・製作年:2022年
・製作:株式会社WOWOW∕株式会社CinemaLeap
・作品尺:25 分
・ジャンル:アニメーション
作品紹介ページ:http://keisukeitoh.com/typeman.html
予告編動画:https://www.youtube.com/watch?v=U6p90pG7lkY
【制作チーム】
・監督:伊東ケイスケ(VRアニメーション監督)
・エグゼクティブプロデューサー:藤岡寛⼦(株式会社WOWOW 技術局技術企画部 チーフプロデューサー)
・プロデューサー:待場勝利(XRコンテンツプロデューサー / 株式会社Psychic VR Lab プロデューサー)
・アシスタントプロデューサー:⼤橋哲也(株式会社CinemaLeap 代表取締役)
・振付 &アクター:YAMATO(振付師)
・ストーリー・ライター&ストーリー・コンストラクター:中嶋雷太(映像プロデューサー兼物語作家)
・⾳楽:森下唯
・レコーディング&ミキシングエンジニア:蓮尾美沙希(WOWOWエンタテインメント株式会社)
・VRChatサポーター&コーディネーター:タナベ
・テクニカルサポーター:ヨドコロちゃん
・VRサウンドエンジニア:らくとあいす
・VR演技指導&アクター:YOIKAMI(Dramaturg)
【伊東ケイスケ監督コメント】
体験者の皆さんは、この作品のメタバース上で、「Typeman」という世の中から忘れ去られた存在と出会います。
孤独が現代社会で⼤きな問題となっている中で、Typemanと共に喜びや悲しみ、⼾惑いなどさまざまな感情を共有することで、孤独感を吹き⾶ばしてもらいたい、また⼈とのつながりを再認識してもらいたいと願ってこの作品を制作しました。
この作品を体験する⽅と、Typemanがお互いにその存在を認め合うことで、私たち⾃⾝がこの世界に存在している意味をあらためて感じるきっかけになればと思っています。