シャープの「8K文化財鑑賞ソリューション」が愛知県陶磁美術館に展示(22.3.14)

シャープ(大阪・堺市、野村勝明社長)は、同社の「8K文化財鑑賞ソリューション(※1)」が、愛知県陶磁美術館(※2)(愛知・瀬戸市)で3月15日より展示されることを発表した。

愛知県陶磁美術館 外観

展示会場(イメージ)

本ソリューションは、東京国立博物館や愛知県陶磁美術館での公開実績がある「ふれる・まわせる 名茶碗(※3)」に、新たに3作品を加えた6種類の名茶碗を収録したもの。今回の展示では、形状や重さ、手触りまでを再現した茶碗型コントローラーを、6作品すべてに用意。鑑賞したい茶碗のコントローラーを手にとると、70V型8Kディスプレイの画面に茶碗が映し出される。コントローラーを前後に動かしたり、回転させたりすると、画面上の茶碗の8K 3DCGも連動し、拡大・縮小、回転する。コントローラーの重さを感じたり、触感を楽しんだりしながら、画面では表面の微細な模様や質感をじっくりと鑑賞することができ、各茶碗の持つ魅力を存分に味わえる。

また今般、見る角度や光の当たり方によって色が変化する構造色を、8Kの3DCGで表現する手法を新たに開発(※4)した。収録作品のひとつである重要文化財「油滴天目」(九州国立博物館蔵)で、構造色を含む美しい茶碗の色合いを鑑賞できる。

※1 シャープの「8Kインタラクティブミュージアム」をベースに、独立行政法人 国立文化財機構に属する文化財活用センターおよび東京国立博物館と共同開発した鑑賞ソリューション。美術品や工芸品などの文化財の3DCG画像を、8Kディスプレイに映し出し、拡大・縮小、回転しながら、細部まで鑑賞することが可能。今回追加で収録された作品は、九州国立博物館、愛知県陶磁美術館の協力・監修のもと制作した。

※2 入館に関する詳細
愛知県陶磁美術館Webサイト参照
https://www.pref.aichi.jp/touji/use_guidance/

※3 東京国立博物館にて20年7月~8月、および11月に実証実験を、愛知県陶磁美術館にて21年10月~12月に一般展示が実施された。

※4 学校法人法政大学 情報科学部 ディジタルメディア学科 実世界指向メディア研究室 小池崇文教授の協力のもと、シャープマーケティングジャパン(株)が開発。
https://corporate.jp.sharp/news/220314-b.html

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