睡眠検査サービスのS’UIMIN、ソフトバンク子会社と提携し睡眠の質改善に関するソリューションを共同開発(21.12.1)

ソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ(株)(東京・港区、酒谷正人社長、以下「リアライズ・モバイル」)と、AI(人工知能)を活用した睡眠検査サービスを提供する(株)S’UIMIN(スイミン、東京・渋谷区、藤原正明社長)は、スリープテック(SleepTech)※1に関する事業提携に合意。今後両社は、日中の行動を基に睡眠の質を改善する方法を提案するソリューションの開発に共同で取り組んでいく。

リアライズ・モバイルは、AIを活用した行動解析技術を持つベルギーのSentiance社と、日本市場における独占的なパートナー契約を2017年10月に締結し、同社の技術を活用したさまざまなソリューションを日本で展開している。Sentiance社の行動解析技術は、スマートフォンに搭載されたセンサーなど(加速度センサー、ジャイロセンサー、GPS)から得られるデータをAIで解析することで、利用者の滞在場所や移動手段の推定、行動パターンの抽出による行動予測や行動特性診断などができる。一方、S’UIMINは、脳波を測定できる独自のデバイスから得られたデータをクラウド上のAIで解析して睡眠状態を高精度で可視化するサービス「InSomnograf®」を提供している。

昨今では、日本の成人の5人に1人が慢性的な不眠を抱えているという調査結果※2があり、睡眠に関する悩みを持つ人は少なくない。睡眠の質を向上させ、睡眠に関する悩みを解消することは、健康や生産性の向上にもつながる。今回の事業提携により、リアライズ・モバイルが扱うSentiance社の技術を使って得られる行動解析データと、S’UIMINの技術を使って得られる睡眠状態に関するデータを組み合わせることで、ユーザーの日々の行動と睡眠状態を可視化し、睡眠の質を向上するための行動を検証して提案するソリューションを共同開発する。なお、事業提携によって開発した技術やサービスは、製薬・保険・ヘルスケアなどのサービスを提供する企業と連携して、各企業のお客さま向けに提供する予定。

※1 スリープテックとは、Sleep(睡眠)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語で、ITやAIなどの技術を使い、睡眠の分析や改善をするための製品やサービスのこと。
※2 出典:厚生労働省「国民健康・栄養調査(令和元年)」

■リアライズ・モバイルとS’UIMINが開発するソリューションのイメージ

■S’UIMINの睡眠計測サービス「InSomnograf®」概要

■リアライズ・モバイルとS’UIMINが開発するソリューションのイメージ