OA研究所、超小型ギガビットスイッチングHUBが小型SAR衛星「イザナミ」のIPネットワーク通信に成功(21.4.21)

(株)OA研究所(神奈川・鎌倉市、松崎 希誉文 社長)は、2021年1月25日に打ち上げが成功した、(株)QPS研究所の小型高精細SAR衛星2号機「イザナミ」に、衛星内部の通信ユニットとして「超小型ギガビットスイッチングHUB」が採用され、衛星軌道上での「イザナミ」のIPネットワーク通信に成功したことを発表した。

超小型ギガビットスイッチング HUB(鉛コーティング)

2017年10月、OA研究所は、あらゆる機器の小型化に伴う超小型IoT組込機器のニーズ拡大を視野に、「超小型ギガビットスイッチングHUB」を発売。同製品はこれまでに様々な分野でご活用され、顧客の課題解決、製品開発を支援している。
2年前にQPS研究所から届いた、「開発中の次期小型衛星に、超小型ギガビットスイッチング HUBを搭載できないだろうか」という1通のメールが、同社の宇宙への取り組みの始まりだった。本製品は、名刺サイズ以下の「超小型化」、「超軽量化」を実現。通信機器としての機能や性能だけでなく、搭載機器のサイズ・重量が非常にシビアである衛星の打ち上げのコスト面において、優位性が評価された。
OA研究所の製品は、工場などの温度や粉塵などが過酷な環境でも利用できる設計だが、柔軟なカスタマイズも可能。宇宙空間での使用にも対応するため、鉛コーティング実装(※特許出願中)、スイッチングデバイスの変更、基板単体で5年間分の「γ線照射試験」を実施し合格。正式に採用され、今回の衛星への搭載が実現した。

(株)QPS 研究所 研究員 古賀 洋平氏 コメント
「OA研究所様の超小型HUBを搭載した弊社の衛星2号機「イザナミ」は、打ち上げ同日の1月25日に衛星軌道上でIPネットワーク通信に無事に成功いたしました。宇宙での使用が可能かどうか確認するための放射線試験など、搭載するまでの多大なるご協力、誠にありがとうございました。今後は宇宙での長期運用試験を通じて、さらに耐久性などの性能を確認しつつ、3号機以降に向けて開発を進めていきます」

ファーストライト SAR画像 福岡県福岡市

(株)QPS研究所 https://i-qps.net/news/467

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