シャープ、ローカル5Gを活用した新たなソリューション共創の場を開設(21.2.3)

シャープ(株)(大阪・堺市、野村勝明 社長執行役員 兼 COO)は、ローカル5Gの実験試験局の免許を総務省より取得し(※)、ローカル5Gを活用した新たなソリューションの共創の場「SHARP Local 5G Trial Field」(以下、フィールド)を、同社の幕張事業所(千葉県千葉市)および広島事業所(広島県東広島市)内に開設することを発表した。
ローカル5Gは、企業や自治体が、自らの敷地など限定したエリアに構築できる5Gネットワーク。高速大容量や低遅延、多数同時接続など、5Gの特長を生かしながら、個別のニーズに応じたセキュアで安定したネットワークを構築できるため、製造業やサービス業、公共用途など幅広い分野での活用が期待されている。
シャープは、スマートフォンやルーターなどの5G・ローカル5G対応機器の開発で培ったノウハウを活かし、ローカル5Gネットワーク関連事業へ2021年度中に本格参入することをめざし、現在Sub6(4.6-4.9GHz)の周波数帯を用い、5Gの能力をフルに発揮できるSA(Stand Alone)方式に対応したローカル5G無線基地局やコア装置の開発を進めており、本フィールドには、開発中のこれらのシステムによるネットワークを構築している。今後、ディストリビューターやシステムインテグレーター、各種機器メーカーなどのパートナー企業をオープンに募集し、当社のローカル5Gネットワークと組み合わせたさまざまな実証や検証を行いながら、業務効率化や地域の課題解決に資する新たなソリューションの共創に取り組む。さらに幕張のフィールドでは、超高精細8K映像の伝送や、モバイルエッジコンピューティングによる遠隔支援などのデモ環境も常設。導入を検討する企業のシステムとの接続検証などにも活用していく。
同社は、ローカル5Gの端末から無線基地局、コア装置まで、初期投資を抑えて導入できるソリューションの提案を通じ、ローカル5Gの用途開発に取り組むとともに、スマート工場のような大規模な案件のみならず、建設現場や医療施設、教育現場など中小規模のローカル5Gの活用拡大に貢献していく考え。

■概要

※幕張事業所は2020年12月18日、広島事業所は2020年12月22日に取得。

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