パナソニック、次世代ライブ映像制作プラットフォーム“KAIROS(ケイロス)”を発売(20.9.16)

パナソニック(株)(大阪・門真市、津賀一宏社長)の社内分社であるコネクティッドソリューションズ社(東京・中央区、樋口泰行社長)は、プロスポーツ、コンサートなどの各種イベントおよび放送局の映像制作・会場演出・映像配信の用途に向けて、ライブ映像制作のクオリティと生産性を飛躍的に向上させる次世代ライブ映像制作システム「IT/IPプラットフォーム“KAIROS(ケイロス)”」を9月より発売する。
近年、ライブ映像制作においては会場での複数のプロジェクターを使ったマルチスクリーンやLEDビデオウォールへの映像表示など、より高い臨場感を提供するための新たな技術への適応が求められている。また新型コロナウイルス感染症の影響により喫緊の課題となったIP化によるリモート制作など映像制作の生産性を向上するための新たな技術への適応も課題となっている。こうした技術要件の 進化は目覚ましく、将来を見据えた機材選定という難問に応えるのが「KAIROS(ケイロス)」だ。
ハードウェアはCPU/GPUを持つ汎用IT機器を採用することで最先端のIT技術を享受し、GPUを使い従来にない高い自由度のライブ映像処理を低遅延で実現する独自の革新的なソフトウェア技術を基幹に、オープンソフトウェアアーキテクチャーを採用することで、システムとして高い柔軟性と拡張性を擁する。
パナソニックは、ソフトやハードを問わず急速に進化するITエコシステムの活用を加速するため、“KAIROSアライアンスパートナーズ”を設立。パートナー製品との連携やシステム統合化を推進し、次世代映像制作プラットフォームのデファクトスタンダードとなることを目指している。「KAIROS」はパナソニックが推奨するコンセプト「スマートライブプロダクション」の中核となる「創る」を担い、当社が強みを持つ「撮る=カメラ商品群」「映す=プロジェクター/ディスプレー商品群」の商材を有機的に繋ぎ、積極的なビジネス展開を図る。
KAIROSはSDIなどベースバンドだけでなく、ST 2110、NDI®など多彩な映像入出力に対応、最新のIPテクノロジーをフルにサポートし、ライブビデオ制作のリモートオペレーションを実現する。GPUで映像処理をすることにより、ME数、KEY数に制約されないマルチレイヤー、解像度や画角にとらわれない“CANVAS”スクリーンなど、自由な映像制作が可能。直感的で使いやすいGUIソフトウェア、レイアウトを自由にカスタマイズできるコントロールパネルは操作性にすぐれ省スペースでの運用を実現する。なおかつ、最短1フレームの低遅延を実現し、PTP同期もサポートしているため、スポーツシーンやミュージックライブにおいても臨場感を損なわないライブ演出が可能。
パナソニックは「A Better Life, A Better World」の実現を目指し、映像とITを結ぶプラットフォームの強化を通じて、ライブ映像制作のニーズを持つ様々な業界に新たな価値を提供していく方針。

KAIROSについて
https://panasonic.biz/cns/sav/products/it_ip_platform/