アストロデザイン、さっぽろ雪まつりの8K非圧縮映像伝送実験に参加(2020.3.25)
アストロデザイン(株)(東京・大田区、鈴木茂昭社長)は、国立研究開発法人 情報通信研究機構(東京・小金井市、徳田英幸理事長、以下NICT)総合テストベッド研究開発推進センターが主催する「“さっぽろ雪まつり”8K非圧縮映像伝送実験」に参加したことを発表した。
本実験は、NICTと産学官57組織が技術や人材、機材を持ち寄り、札幌・大阪・東京・沖縄などの複数拠点を結び、通信・映像に関する技術検証を中心に行われた。
アストロデザインは今後もこのような実証実験への協力や協業を通して、映像通信技術のさらなる発展、向上に貢献してまいります。
■アストロデザイン参加実験概要
フル解像度8K映像(YUV4:2:2 10bit)を非圧縮で遠隔伝送し、大型プロジェクタによる3D映像再現に成功した。
日時:2020年2月4日(火)~7日(金)
会場:さっぽろ雪まつり 大通会場 グランフロント大阪 北館 2F 『The Lab.』アクティブラボ
※大阪会場のパブリックビューイングは2月5日(水)、6日(木)に開催
使用機材:
マルチユース8Kカメラ CM-9010-B
Tamazone Workstation AW-8800
8Kプロジェクタ INSIGHT Laser 8K Imaging by ASTRO*
NICT総合テストベッドサイト
https://testbed.nict.go.jp/event/yukimatsuri2020-press.html
<札幌会場>
3D投影の際に必要な右(R)チャンネルと左(L)チャンネルとなる映像を2台の8Kカメラで撮影。2台のカメラの設置位置は、雪像との視差角と距離から算出。同時にTamazone Workstationへの非圧縮収録を行い、雪像のプロジェクションマッピングが行われていない時間帯にループ再生を行なった。非圧縮8K映像のIP伝送には1映像素材あたり48Gbps(ヘッダによるオーバーヘッドを含む約51Gbps)の帯域が必要となるため、100Gbps回線を2本使い伝送された(一部区間は光伝送装置による光波長多重)。
<大阪会場>
8KプロジェクタINSIGHT Laser 8K Imaging by ASTRO(*)を用い非圧縮8K3Dパブリックビューイングを実施。フレームシーケンシャル方式により、秒間120フレームをL、Rチャンネル交互(Rチャンネル60p、Lチャンネル60pで合計120p)に投影し、鑑賞時には偏光3Dメガネを着用することで超大画面での立体映像を実現している。
*本製品はアストロデザイン、台湾Delta Electronics 社及び同社グループ傘下の英Digital Projection 社の3 社共同プロジェクトにより開発した。