サイバーメディアTV、eスポーツの中継にATEM Constellation 8K を活用(2020.1.15)
Blackmagic Designは1月15日、動画配信業務を請け負う(株)サイバーメディアTVが、Blackmagic DesignのATEM Constellation 8KおよびATEM 1M/E Advanced Panelを導入し、eスポーツや、ゲーム関連の番組配信に使用していることを発表した。毎月60から80番組の配信を行う同社では、ATEMスイッチャーのほか数多くのBlackmagic製品を使用している。
同社では都内に4つのスタジオを構え、ゲームの番組配信やeスポーツの大会などの配信をメインに行なっている。eスポーツおよび高品質な番組配信への需要の高まりを受け、同社はATEM Constellation 8Kを用いた新しいスイッチングワークフローを導入した。
同社社長の阿部虎太郎氏は、次のようにコメント。「もともとATEM 4M/E Broadcast Studioを導入していて、安定して運用できていましたが、もっと入力数が欲しいと思っていました。ATEM Constellation 8Kが発表された時に、入力数が圧倒的に多く、Super Sourceも2系統ついているので導入を決めました。スポーツの画面の作り方が海外と違い、ワイプ(ピクチャーインピクチャー)を多用するのでSuperSourceが2系統使えるのはメリットが大きいです。DSKも4系統使えるのでKeyとFillをたくさん使うこともできます。これまでは配信でVideohubルーターを使っていましたが、これだけ入出力があればルーターさえも必要ないと感じました」
ATEMのマクロ機能を多用してより効率的なオペレーションを可能にしている。例えば、HyperDeck Studio Mini とATEM Constellation 8Kを組み合わせてビデオ再生をマクロで行なっている。ATEM1台で最大4台までのHyperDeckを認識し、トランジションもマクロで呼び出し可能。SuperSourceも2つあるため、1つを使いながら裏でもう1つのSuperSourceをマクロで書き換えることができる。
同社は、今年9月に開催された世界三大ゲームショウのひとつ、東京ゲームショウ内のeスポーツ大会でも配信。ATEM Constellation 8KやATEM 1M/E Advanced Panelのほかに、Teranex Mini コンバーターや、ゲームキャプチャー用にUltraStudio HD Mini、VTR出しにHyperDeck Studio Miniなどを複数台持ち込んで運用した。eスポーツは1つのゲームで3~4カ月間、日本各地で大会を行うため、ATEM Constellation 8Kをラックケースに入れて、様々な会場で使用しているという。
「当社ではネット配信以外の企業イベントなどでも、ATEM スイッチャーを使うことがあります。入出力が多いので色々な用途で使えます。また、今後は次世代のプレイステーションやXboxで今まで以上に多くのゲームが4K 対応になるので、4K 配信での実験も必要です。ATEM Constellation 8K はすでに8K まで対応しているので5 年先まで使える安心感もあります」(阿部氏)