ファーウェイ、新OS『HarmonyOS』を発表(19.8.13)

【2019年8月9日 中国】
ファーウェイ(中国・深圳)は、8月9日のファーウェイ開発者会議において、『HarmonyOS』を発表した。
『HarmonyOS』は、すべてのデバイスとシナリオで一貫したユーザーエクスペリエンスを提供するよう設計された新しいマイクロカーネルベースの分散オペレーティングシステムだ。
ファーウェイコンシューマービジネスグループのリチャード・ユーCEOは、今回の新OS開発の背景について次のように説明した。「すべてのデバイスとシナリオで、人々が総合的なインテリジェントエクスペリエンスを期待する時代に突入している。これをサポートするには、クロスプラットフォーム機能が向上したOSが重要だ。さまざまなデバイスやプラットフォームで使用されるすべてのシナリオにおいて、サポートが可能なOSが必要であり、そのOSは低遅延と強力なセキュリティに対する消費者のニーズを満たすことができる」
さらにリチャード・ユーCEOは、「AndroidやiOSとは完全に異なる」と述べたうえで、「すべてのシナリオで、スムーズなエクスペリエンスを提供するマイクロカーネルベースの分散OSだ。信頼できる安全なアーキテクチャを備え、デバイス間のシームレスなコラボレーションをサポートする。アプリを一度開発すれば、その後、さまざまなデバイスに柔軟に展開する」と説明した。
『HarmonyOS』は、強力な機能を備えた軽量でコンパクトなOSであり、まずはじめにスマートウォッチ、スマートスクリーン、車載システム、スマートスピーカーなどのスマートデバイスで実装される。これによりファーウェイは、デバイス間で統合および共有されたエコシステムを確立し、安全で信頼性の高いランタイム環境を作成し、すべてのデバイスと相互作用のある包括的でインテリジェントなエクスペリエンスを提供することを目指している。

▼『HarmonyOS』 – 4 つの異なる技術的特徴
1.シームレス:分散アーキテクチャを備えた史上初のデバイスOS。デバイス間でシームレスなエクスペリエンスを提供
2.スムーズ:確定的遅延エンジンと高性能IPC
3.安全性:セキュリティと信頼性を根本から作り変えるマイクロカーネルアーキテクチャ
4.統合:マルチデバイスIDE により、アプリを一度開発すれば複数のデバイスに展開可能

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