JAXAとスカパーJSAT間の小型実証衛星4型の譲渡契約締結(19.4.24)

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(東京・調布市、山川宏理事長、以下JAXA)とスカパーJSAT(株)(東京・港区、米倉英一社長、以下スカパーJSAT)は、譲渡先を選定するためJAXAが実施した企画競争の結果に基づき、JAXAが所有・運用している小型実証衛星4型(以下、SDS-4)※1をスカパーJSATに運用も含めて譲渡する契約を4月24日に締結した。
本件はJAXAが開発した人工衛星を民間企業に譲渡する初めての事例であり、スカパーJSATは低軌道衛星を初めて保有することとなる。
近年、スカパーJSATは静止軌道衛星による従来型のサービスに加え、低軌衛星向け地上局サービスを積極展開している。低軌道衛星から届く大容量データを迅速に顧客に届け、利活用につながるよう、自社の北海道、茨城、沖縄の低軌衛星向け地上局設備に加え、国内外の地上局サービス事業者とも業務提携し※3、ネットワーク基盤を充実させている。SDS-4の保有は、2018年度より掲げている宇宙・衛星事業ビジョンの一環としての取組みとなる。
また、JAXAが運用中の人工衛星のなかには、今回のSDS-4のように当初のミッション目的を達成し後期利用段階の衛星が有る。これらの人工衛星を民間企業が主体となり活用することは、新たな宇宙産業の拡大に繋がると期待され、今回のSDS-4の譲渡はその第一歩と位置づけられる。
JAXAは日本の宇宙開発利用機関として、スカパーJSATは宇宙ビジネスのパイオニアとして、それぞれの強みを活かし、宇宙産業全体の市場規模拡大を目標とした「宇宙産業ビジョン2030※4」を踏まえ、宇宙産業の活性化を目指していく考え。

※小型実証衛星4型(SDS-4) http://www.jaxa.jp/projects/sat/sds4/index_j.html

【国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構】 http://www.jaxa.jp/
【スカパーJSAT株式会社】 https://www.sptvjsat.com/

小型実証衛星4 型(SDS-4)外観イメージ