読売新聞、読売巨人軍、DAZNが包括連携を発表(19.3.17)
読売新聞、読売巨人軍、スポーツ専門の動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」は、3月17日に東京ドームホテル(東京・文京区)で記者会見を行い、3社の包括提携について発表した。
会見には、読売新聞グループ本社 代表取締役社長の山口寿一氏、読売巨人軍監督の原 辰徳氏、DAZNグループ日本社長の中村 俊氏が出席。プロ野球をはじめとしたスポーツ振興などを共通目的として、3社がさまざまな取り組みで協力していく意向を明らかにした。
DAZNでは、今季プロ野球の読売巨人軍主催試合を初めてライブ配信する。配信には、日本テレビのCSスポーツチャンネル『日テレジータス』の中継映像が、ジータスのロゴ入りで使用される。
今回の包括提携の主な内容は、①DAZNが読売巨人軍のオフィシャルスポンサーとなり、原監督がDAZNのアンバサダーに就任すること、②読売新聞オンラインにDAZNが制作するプロ野球やJリーグのハイライト動画を流すこと、③全国の読売新聞販売店を使って、DAZNのプロモーションをサポートすること。
DAZN日本法人の中村社長は、冒頭の挨拶で「2016年のサービス開始当時から、日本のマーケットで成功するにはプロ野球の放映が大変重要であり、読売巨人軍の放映は必須と考えていた。今季DAZNで読売巨人軍の全主催試合を放映できることになり、非常に嬉しく思っている。また、読売新聞の全国販売網によるセールス力とマンパワーをお借りして、より多くの方々にスポーツの魅力を一緒にお届けできる」と笑顔を見せた。
読売新聞グループ本社の山口社長は、「DAZNから巨人戦配信に関する申し入れを最初に受けたのは、実は4年前のこと」と振り返った。そして、今回の包括的提携締結に至った経緯について、「プロ野球、とりわけ読売巨人軍は、全国のテレビ放送によって育てられてきたという思いが大変強くあり、これまではお断りしてきたが、今回中村社長からテレビ放送に対して深く配慮いただいた。これまでと違う内容のご提案をいただいたことで、心が動いた」と話した。
サービス開始から3年目を迎え、DAZNによるスポーツ視聴文化は徐々に根付きつつある。1人当たりの年間視聴時間は、当初の3倍に拡大。Jリーグとプロ野球の両方を視聴するユーザーが年々増加していることなどから、読売グループとしても、プロ野球の新たなファン層拡大を図りたい考えだ。
DAZNアンバサダーに就任した読売巨人軍の原監督は、「アンバサダーとして、錚々たるメンバーの1人に加えていただき光栄に思う。ネット配信という新しい分野で、野球ファンの方々に映像を届けられるのは大変喜ばしいこと。監督として、1つでも多くの勝利をファンの皆様に見ていただくことを約束したい」と力強く語った。