ケーブルクラウドファンディングコンソーシアム発足(17.10.16)
(一社)日本ケーブルテレビ連盟(東京・中央区、吉崎正弘理事長、以下JCTA)は10月16日、「ケーブルクラウドファンディングコンソーシアム」の設立総会を開催した。
インターネットで不特定多数から幅広く資金調達する方法として近年注目を集めている「クラウドファンディング」。その一方で、運営事業者や資金調達者への信用問題やネット上でのクレジットカード決済への不安等が障壁となっている。そこで、JCTAと設立呼掛人は「地域に密着したケーブルテレビ事業者が発掘した地域創生に資するプロジェクト案件を、全国のケーブルテレビ加入者に広く発信・周知することによって全国の加入者から幅広く資金調達を募集する仕組みを構築・運用すること」を目的に、ケーブルクラウドファンディングコンソーシアムを設立した。
設立呼掛人は次の通り。JCTA吉崎正弘理事長、(株)CCJ塩冶憲司社長、須高ケーブルテレビ(株)丸山康照社長、日本デジタル配信(株)河村浩社長(以上4名は設立後運営委員に就任)。また、9月5日には同コンソーシアムへの参加を呼びかけており、すでに13社のケーブルテレビ事業者が加盟手続きを完了。現在も引き続き加盟申込を受け付けている。
ケーブルクラウドファンディング(以下ケーブルCF)のサービス運営は日本デジタル配信(株)(JDS)が担う。資金を調達したい個人や団体は、地域のケーブルテレビ局と協力してJDSに企画を申請する。ケーブルCFコンソーシアムでは、有識者による外部委員会および理事会にて、各案件の審査と承認を行う。承認を受けた案件は、Webサイト経由およびケーブルIDと連携したVOD機能等で資金調達できるようになる。
なお、設立総会後には、ケーブルCFのモデルケースとして、須高ケーブルテレビがスラックラインW杯実行委員会と実施した例が、同社の丸山社長より報告された。目標金額500万円、〆切10日前まで75万円程度と達成が危ぶまれたが、Facebook等SNSでの連日呼び掛け、NHKやTBS等地上波での放送等により、〆切日6月30日までに569万2,000円を達成。W杯の運営資金の一部として活用された。