日本テレビ、VR/XRの体験型コンテンツを企画制作する新会社「株式会社NeoRealX」をアルファコードと共同で設立(23.11.14)
日本テレビ放送網(株)(東京・港区、石澤顕社長)が、VR/XR領域への取り組みをより強化するため、今年7月に日本テレビが出資した(株)アルファコード(東京・文京区、水野拓宏社長)とともに合弁会社「(株)NeoRealX」(東京・文京区、安藤聖泰社長)を設立した。
グローバルのメガテック企業が次々と革新的なVR/XR関連デバイスを打ち出す昨今、従来よりも深い感動体験ができる環境が整いつつあり、VR/XR領域はエンターテインメントからスポーツ、教育、医療まで、人々の生活の質を大きく向上させる可能性を秘めているとされる。そんな中、日本テレビグループは、”あらゆる感動体験の創出”を目指し「中期経営計画2022-2024」において「感動×信頼のNo.1企業へ」を経営方針として掲げている。
NeoRealXは、スポーツ、音楽、旅行、教育などの幅広い分野でのVR/XRの体験型コンテンツの企画制作を行うとともに、最新のヘッドマウントディスプレイに対応した革新的な体験を実現するためのR&Dに取り組む。日本テレビが持つ企画力やコンテンツ力とアルファコードが持つVR/XR関連技術を結集し、リアルとバーチャルの境界を超えた新たな感動体験を生活者に提供するとしている。
「NeoRealX」の事業内容
1.VR/XRに関する体験型コンテンツの企画制作
従来の映像の限界を超える「究極のリアリティ」を追求したコンテンツの企画制作。例えばユーザーがまるでステージ上でライブパフォーマンスを鑑賞しているかのような体験や、スタジアムの真ん中でスポーツの試合を観戦しているかのような体験、さらには現実では経験することが難しい災害や事故のシミュレーションなど、リアルを超える体験を提供する。各種最新機材を揃え、実写からフルCGまで、8KVRを駆使することでスポーツ、音楽、演劇等のエンターテインメントから観光、地方創生、防災、教育・トレーニングに至るまで、「体験」を軸にした企画・制作を手掛ける。
2.次世代デバイスを活用した体験の創造
今後も進化し続ける国内外の最新のヘッドマウントディスプレイ等のデバイスの特性や性能を活かした、感動体験を提供する。
3.XR分野の研究開発と多角的コラボレーション
6DoF*を基盤とした空間体験技術、ボリュメトリック等の技術、AI活用、バーチャルヒューマン開発等、次世代の体験に必要な技術の研究開発。さらには、異業種の企業や団体とのコラボレーションを通じて、未来のXR社会を共創する。
*「6つの自由度(Degree of Freedom)」を意味し、ユーザーが前後左右上下に自由に移動できるXR体験を指す。これにより、実写ベースの世界であっても、実際に空間を歩き回るなど、現実に近い没入感を得られる。