本書は、杉並区議を12期48年間務めた真々田邦義(ままだくによし)氏が、住民とともに歩み続けてきた高円寺の歴史を、息子である真々田弘氏とともに語り、振り返る記録史。「議員時代の50年を回顧するだけでなく、これからどんな町づくりが必要なのかを語らなくてはいけない。それが私の役割」と語る真々田邦義氏。<住民自身の手で町を作るというのは本当に難しい。一朝一夕にいくことなど絶対になく、手間と時間がかかる。でも一方、住民と話し合いを積み重ね、どんな町を作ったらいいのか、自らの力で考え実現していくという仕事は、それに参加した全ての人々にとってやりがいに満ちている。地方自治というのは民主主義の学校であるというのはまさにこのことを指すのだろう>という著者である真々田弘氏の結びの言葉からも、本書に記された杉並区の歴史、高円寺の歴史は、「町の民主主義」の歩みの歴史ともいえるのではないだろうか。
2023年11月4日発行/左右 210mm×天地297mm(A4判)
/360ページ/定価4,950円(税込・送料別)/ISBN 978-4-901867-89-4
真々田 弘 [ママダ ヒロシ] 1956年、東京都生まれ。1980年日本電波ニュース社に入社。1989年以降、テレビの報道・ドキュメンタリー番組のプロデューサー/ディレクター。テレビ朝日「ザ・スクープ」「サンデー・プロジェクト」「報道ステーション」、TBS「報道特集」、NTV「NEWS ZERO」、NHK「BSドキュメンタリー」「知るを楽しむ」など、取材・演出番組を多数手がける。