パナソニック・富士急行・ナビタイムジャパン、富士五湖周辺エリアで観光型MaaS「手ぶら観光サービス」実証実験を開始(21.10.27)

パナソニック システムソリューションズ ジャパン(株)(東京・中央区、片倉達夫社長)、パナソニック(株) コネクティッドソリューションズ社(東京・中央区、樋口泰行社長、以下、パナソニック)、富士急行(株)(山梨・富士吉田市、堀内光一郎社長)、(株)ナビタイムジャパン(東京・港区、大西啓介社長)は、「富士山エリア観光DX革新コンソーシアム」を立ち上げ、富士五湖周辺エリア全体の回遊性を向上する観光型MaaS「手ぶら観光サービス」の実証実験を行う。周遊eチケット『富士五湖 顔認証デジタルパス』で、エリア内に点在する複数の観光施設と交通機関(周遊バス・鉄道)における入場や決済が、顔一つでシームレスに利用できるため、子どもからお年寄りまで快適に観光を楽しめる。
なお『富士五湖 顔認証デジタルパス』は、AIによる来場者予測に基づくダイナミックプライシングで販売する。

【周遊eチケット】

名称 『富士五湖 顔認証デジタルパス』
対象期間 2021年11月1日(月)~12月31日(金)
利用期間 対象期間中、チケット購入時に指定した日とその翌日の2日間有効
販売価格 ダイナミックプライシングにより変動(税込)
大人(中学生以上) 6,300円~10,000円
小人(小学生) 4,600円~7,300円
販売開始 2021年10月27日(水)12:00
購入方法 https://members.fujiq.jp/club/shuyu/

本実証実験は、観光庁が主導する「これまでにない観光コンテンツやエリアマネジメントを創出・実現するデジタル技術の開発事業」の一環で、後援として、富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村、忍野村、山中湖村、(一社)富士五湖観光連盟が参画する。

■背景
富士五湖周辺エリアは、富士山を中心とした豊かな自然と多くの観光スポット(施設・名所)を有する日本を代表する観光地。しかし観光スポットが広範囲にそれぞれ点在しているため、特定の場所だけを訪れて帰る観光客が多く、このエリアの持つ魅力を最大限に活かしきれていないことが長年の課題だった(平均訪問観光地点数1.3カ所/1人当たり※)。さらに、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光客数も減少しており、感染症対策と両立しながら、コロナ禍の観光需要を回復することが急務となっている。
※平成30年山梨県観光入込客統計調査 平均訪問観光地点数

■目的
本実証実験では、観光客が一度の旅行でより多くの観光スポットを訪問できるよう、顔認証と周遊eチケットを融合した「手ぶら観光サービス」で、各観光施設と交通手段(周遊バス・鉄道)をシームレスにつなぐ。顔認証を活用することで紙のチケットやスマートフォンの提示が不要になるため、エリア全体のスムーズな移動による回遊性向上と、非接触で安心・安全な観光の両立を実現する。また、本実証実験で蓄積されたデータ(入場ログ等)を活用し、対象施設への利益配分を実現する新たな地域観光モデルの構築も目指す。

<『富士五湖 顔認証デジタルパス』で利用可能なサービス>
・顔認証による観光施設の入場(全9カ所)
・顔認証による交通機関の乗車(周遊バス・鉄道)
・顔認証決済
・旅程プランニング
・観光施設情報
・経路検索
・レコメンド配信(割引クーポンなど)
・リアルタイム混雑情報表示

アプリ操作画面イメージ

■本実証実験における各社の役割

パナソニック 複数の観光施設・交通機関の利用や決済を共通のIDで顔認証利用できる統合ID管理機能、鉄道駅での顔認証改札、周遊eチケットのダイナミックプライシング、利用者の位置情報などに応じたレコメンド配信機能、各観光施設の混雑可視化機能の技術開発
富士急行 周遊eチケットの販売、富士五湖周辺エリアの対象観光施設や交通機関の運用、スマートフォン用アプリ「富士急ハイランド公式アプリ」に専用ページの作成および「富士五湖周遊モード」の実装
ナビタイムジャパン 旅程プランニング機能や、交通機関(周遊バス・鉄道)の経路検索機能、周遊バスの混雑可視化機能の技術開発