アリアンスペース社、日本時間2月19日に2 機衛星を打ち上げ(2020.2.13)
アリアンスペース社(本社:フランス)は、今年3回目の打ち上げを実施し、大型ロケット・アリアン5を使用して2機の衛星を静止トランスファ軌道に打ち上げる。打ち上げは南米フランス領ギアナにあるギアナ宇宙センター・アリアン射場(ELA3)で行われる。2機の搭載衛星は以下の通り。
>スカパーJSAT株式会社の通信衛星JCSAT-17
>韓国航空宇宙研究院(Korean Aerospace Research Institute : KARI)の地球観測衛星GEO-KOMPSAT-2B
<打ち上げ日時>
リフトオフは以下に示す打ち上げウィンドウのうちで、できるだけ早くに行われる。
>仏領ギアナ時間:2020年2月18日(火) 19時18分~20時20分
>日本時間:2020年2月19日(水) 07時18分~08時20分
<打ち上げから衛星切り離しまでのミッション継続時間>
31分09秒
<軌道投入時目標パラメータ>
近地点高度:250 km
遠地点高度:35,786 km
軌道傾斜角:6 度
JCSAT-17は、アリアンスペースが打ち上げる21機目のスカパーJSATの衛星。Sバンド、C バンド、Kuバンド・トランスポンダを搭載し、広帯域の移動体通信サービスを提供する。Sバンド、Cバンドは日本の最大手通信事業者である(株)NTTドコモが、IRU契約に基づく日本及び周辺海域の移動体通信サービスに利用する(IRU 契約 : Indefeasible right of user ‒ 関係当事者の合意がない限り破棄することができない長期安定的な使用権契約)。スカパーJSATはNTT ドコモの通信衛星サービス事業を支える。JCSAT-17は、ロッキード・マーチン・スペース社が製造した。アリアンスペースが打ち上げる32機目の日本の衛星。
GEO-KOMPSAT-2Bは、アリアンスペースが打ち上げる2機目のKARI製造の衛星。韓国政府の主導で、KARIは静止衛星プログラムGEO-KOMPSAT衛星2機を開発した。気象観測衛星GEOKOMPSAT-2Aと、今回上げる環境および海面モニタリング衛星GEO-KOMPSAT-2Bで、両機は静止気象衛星COMSの次世代プログラムの一環として開発された。1機目のGEO-KOMPSAT-2Aは2018年12月にアリアンスペースが打ち上げた。
GEO-KOMPSAT-2B は2 種類のペイロードを搭載。エアバス・ディフェンス&スペース社が開発した海洋観測ペイロードGOCI II (Geostationary Ocean Imager II )と、米国ボール・エアロスペース& テクノロジーズ社開発の環境観測ペイロードGEMS (Geostationary Environment Monitoring Spectrometer)。
打上げ予定時刻の15 分前から、英語及びフランス語で打上げをライブ中継します。
http://arianespace.com/
youtube.com/Arianespace