スカパーJSAT 、8K技術を用いた32:9ワイド映像で「次世代型ライブビューイング中継」に成功(19.1.24)
スカパーJSAT(株)(東京・港区、高田真治社長)は、次世代型ライブビューイング「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2019 B.LIVE in TOKYO」(以下B.LIVE)の映像および音響の中継制作を富士通(株)より受託し、アストロデザイン(株)(東京・大田区、鈴木茂昭社長)、(株)朋栄(東京・渋谷区、清原克明社長)、日本ビデオシステム(株)(愛知・津島市、橋口健太郎社長)の3社協力のもと、8K技術を用いた32:9ワイド映像によるライブビューイングに成功した。
今回のB.LIVE中継は、スカパーJSATが昨年発表した8K映像2SI分割(※1)伝送実証実験の成功と8K映像による「そうかえん」ライブビューイングの成功を受けて実施したもの。高精細な8K技術を用いた32:9ワイド映像での中継制作は、従来の16:9の映像では映しきれないチームのフォーメーションやスポーツならではの臨場感、ゲーム性を表現することのできる今までにない中継技術となる。本中継技術は8Kカメラで制作された映像から32:9の画角に抜き出し、現行の4Kエンコーダー/デコーダーを用いて伝送した。今回はより簡易なSQD方式(※2)で伝送を行い、送受信での確認等の作業効率化と伝送帯域の経済性を両立させるものとなった。今回の方法のように既存の4K機器を8Kに応用していくことで、導入コストや技術的なハードルを下げる効果が期待できる。
今回成功したスポーツ中継に加えて、今後は音楽ライブや演劇など各種イベントのライブビューイングをイベントホールやドームなど多様な場所や場面で活用を目指し、新たな視聴体験の提供に繋がるよう取り組む。
※1 2SI分割:データ量が膨大な8K信号を伝送する際は、データを4分割して伝送路の負荷を軽減する方法が用いられ、2画素単位で細かく区切ってまとめる方法
※2 SQD方式:SQD (Square Division)方式は画面を田の字に4分割画面にしてそれぞれを分けて送る方法
参考:B.LEAGUEによるライブビューイング実施レポート
https://www.bleague.jp/all-stargame2019/blivereport/