ケーブル連盟、記者説明会開催。新4K8K衛星放送対応、人財育成等の活動を報告(17.12.5)
(一社)日本ケーブルテレビ連盟(東京・中央区、吉崎正弘理事長)は12月5日、記者会向け説明会を開催し、下記項目について各担当者が説明した。
(1)新4K8K衛星放送対応について
2018年12月に予定されている新4K8K衛星放送の開始に向けて、BS放送の帯域再編が行われるため、再編対象チャンネルの再放送を継続するためには、各ケーブル事業者がヘッドエンドの再設定作業を行う必要がある(対象ヘッドエンド数は232+α)。そのための設定マニュアルやベンダーへの作業依頼等の情報を連盟より提供する。また、帯域再編に対応できない設備もあるため、総務省もしくは連盟から個別に連絡済みであるとした。
伝送路高度化TTでは、FTTH化実施済みの事業者が蓄積した経費節減、ネットワーク設計等のノウハウを、今後実施する事業者に横展開することを目的に活動。直近に伝送路高度化意向のある27事業者およびFTTH補助金交付事業者に対してヒアリングを実施。今後ケーブルラボと連携して検討した情報等は広く展開していくとした。
(2)人財育成について
10月に開催した「ケーブル人財フォーラム」の参加者数は310人となり、前年(326人)より微減したものの、概ね多数の参加があった。だが、事業者数では107社、新規参加は一桁に止まり、「裾野を広げることが課題」とした。その方策のひとつとして、「JCTA WOMAN WORKSHOP」の地方開催を計画、12月13日秋田での開催を皮切りに、2017年度内に全国6カ所での開催を予定している。
(3)「けーぶるにっぽん」シリーズ第11弾について
共通テーマによるコンテンツ制作・流通の取り組みとして2010年に始まった「けーぶるにっぽん」。その新シリーズとなる第11弾のテーマが決定した。タイトルは「Beauty of JAPAN」、日本に滞在する外国人から見た“にっぽんの美”をテーマに、地域の魅力を再発見する番組企画を募集、計12本が選ばれ、全て4Kで撮影する。放送開始は2018年4月より、毎月2本リリース。
また、11月25 日・26日に開催された「4K徳島国際映画祭」についても報告された。応募総数107本のうち、44本がケーブルテレビからの応募で、ノミネートされたのはケーブルテレビ徳島(株)の「とくしまドローン紀行 そらたび」(NTTぷらら ひかりTV賞)1本という結果となり、「厳しい現実と受け止めた」とのコメントも出された。