J:COM、AIとデータ活用による「パーソナライズドダイジェスト動画自動生成」を上智大学と共同研究(24.10.3)

JCOM(株)(東京・千代田区、岩木陽一社長、以下J:COM)が、上智大学(東京・千代田区、曄道佳明学長)と共同研究開発契約を締結した。

同研究は、現代の映像の消費パターンの多様化と個別化するニーズの高まりを背景に、産学連携でAIおよびデータを駆使し、パーソナライズドダイジェスト動画の自動生成を目指すもの。上智大学大学院の応用データサイエンス学位プログラムでデータ分析に取り組む学生と、J:COMのビジネスイノベーション部門ビジネスデザイン本部のデータサイエンティストが共同で取り組む。通常の研究のように新技術の開発や活用に重点を置くのとは異なり、次世代のAI技術にも対応可能な柔軟かつ持続的なフレームワークの作成を目指す。

具体的には、スポーツ・ドラマ・音楽番組・アニメなど幅広いジャンルで、長尺の動画やシリーズ作品を視聴者が“スキマ時間”で楽しめるよう、10~20分に凝縮する技術を共同研究する。特定の人物(選手・俳優・歌手・キャラクター)に焦点を当てたシーンの抽出や、視聴者が好む場面の抽出などにより、視聴者一人ひとりに最適化されたダイジェスト動画を自動生成することが目標だ。

百瀬公朗 上智大学特任教授のコメント

今回の画期的なアイデアの実現に向けて、私どもの研究室では、現在急速に進化している画像系AI技術を活用することにとどまらず、将来的な発展を見据えた長期的な視点からの活用フレームワークの探求にも取り組んでいる点が特徴です。これにより、短期的な成果だけでなく、持続的かつ柔軟な技術基盤を構築し、今後の技術進展や研究ニーズの変化に対応できる仕組みを確立することを目指しています。このフレームワークでは、AI技術の適用可能性やその進化に伴う影響を多角的に検討し、未来の技術環境においてもJCOM様が競争力を維持できるように設計されています。

鎌田幹生 J:COM データビジネス企画部長のコメント

データサイエンスによるビジネス成果創出や事業化を追求している百瀬研究室との共同研究に、大きな期待を寄せています。これまでの講義協力やインターンシップを通じた上智大学との強固なパートナーシップを基盤に、これまでにない感動的な映像視聴体験をお届けする、新たな可能性を切り拓けることを楽しみにしています。