神奈川県相模原市、地域の自然を手に取れる「地産ガチャ」を市公共施設に設置(23.5.2)
神奈川県相模原市(本村賢太郎市長)は、同市の西部に位置する中山間地域の魅力をPRするため、本物の木や炭素材などを使ってひとつひとつ手作りして販売している個性的なガチャガチャを、市内緑区にある3つの公民館に期間限定で設置することを発表した。近年、カプセルトイは専門店ができるほど人気を集めていることから、ガチャガチャブームに着目して実施する取り組み。どの公民館にどの種類のガチャガチャが設置されているのかは、行って見なければ分からない。
「地産ガチャ」とは
市内緑区にある藤野地区を中心に、ローカルな情報を発信する役割を持つガチャガチャがあれば面白いのではないかという立案者・武笠太郎氏の思いから、手作りの地産品を一つ一つカプセルに手で詰めた「地産ガチャ」が誕生した。
篠原地域の木を使って作られた「炭ガチャ」や伐採した木の端材で丁寧に作った「樹木のキーホルダー」、割れた陶器を磨いて「シー陶器*」としたものなど個性的なものが詰められている。
「地産ガチャ」は、今回設置した公民館のほか、市内商業施設にも設置されている。
https://www.chisangacha.com/
*「シー陶器」・・・・割れた陶器の破片が波にもまれて角が取れ、浜辺に打ち上げられたもの
設置及び利用について
設置期間 | 令和5年4月28日(金)~10月27日(金) ※販売実績や公民館利用者の声などを踏まえ、常設や他の生涯学習施設への設置等を検討 |
設置場所 | 市立橋本公民館 事務所前(緑区橋本6-2-1 シティプラザはしもと内) 市立津久井中央公民館 事務所前(緑区中野633-1) 市立相模湖公民館 事務所前(緑区与瀬1134-3) |
利用時間 | 午前9時から午後5時まで |
休館日 | 毎月第4月曜日 |
販売価格 | 1回200円~300円(商品によって異なる) |
<これまでの経緯>
移住・定住の促進、関係人口の創出など、地域の課題解決や振興を図り地方創生を推進する具体的な検討を行うため、2021年5月に、相模原市役所の若手職員によるワーキンググループ「中山間地域をもりあげるワーキング(通称:もりワーク)」を結成した。
今回の事業は「もりワーク」による事業提案のひとつであり、公民館施設における関係・交流人口の創出及び中山間地域の課題解決に資する事業として実施しており、製作は「地産ガチャ」の立案者である武笠太郎氏に委託している。
「地産ガチャ」立案・製作者
武笠 太郎 (むかさ たろう)氏 [有限会社ザリガニワークス]http://zariganiworks.co.jp/
相模原市緑区在住のイラストレーターであり、地産ガチャプロジェクトの立案者。さがみはら津久井産材利用拡大協議会等、地域活動に積極的に参加している。